西海市の支所へ 丹精込めたカノコユリ贈る 西彼農高生

自ら栽培したカノコユリを贈る生徒=西海市西彼総合支所

 長崎県西海市西彼町の県立西彼農業高(原口三徳校長、190人)はこのほど、生徒たちが栽培したカノコユリの花約30本を市西彼総合支所に贈った。
 同校は2010年度から市の依頼で、市花でもあるカノコユリの保護や増殖に取り組んでおり、市内の小学校や公共施設などに株分けしている。
 カノコユリは7~8月にかけて花を咲かせるが、近年はイノシシが球根を食べたり、人が摘み取ったりする影響などで、環境省は絶滅危惧Ⅱ類としている。
 浦野幸征支所長が受け取りお礼。生活デザイン科3年の山口隆太さん(17)は「アブラムシ駆除など咲くまでに手間がかかったが、こうして届けることができ達成感がある」と話した。

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