長崎県内 初の猛暑日 諫早で65歳男性死亡、熱中症か

厳しい暑さの中、セミ捕りを楽しむ親子=長崎市魚の町

 長崎県内は14日、太平洋高気圧に覆われて気温が上昇した。長崎地方気象台によると、島原で35.6度を観測し、県内で今年初めて35度以上の猛暑日となった。諫早市高来町では、墓地で掃除をしていた同町の農業の男性(65)が倒れ、死亡した。熱中症とみられる。県消防保安室によると、同症状とみられる死者は県内で今年初めて。
 県央消防本部によると、同日午後3時15分ごろ、男性を発見した親族が119番。心肺停止状態で市内の病院に搬送され、約1時間15分後に死亡が確認された。諫早の最高気温は32.5度だった。
 同気象台によると、県内18の観測地点のうち6地点で今年の最高気温を更新。島原のほか新上五島町有川34.3度、対馬市厳原33.3度、佐世保33.1度-など。15日も高気圧に覆われて気温が上昇する見込み。
 県消防保安室によると14日午後4時現在、この日の熱中症の救急搬送はこの男性以外に12人。うち65歳以上は10人。短期の入院が必要な中等症5人、軽症7人。地域別では最高気温33.1度だった長崎市消防局管内が9人。


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