国民民主、立憲民主と合流へ 長崎1区・西岡氏、態度保留 県連23日に常任幹事会

 国民民主党が解党して立憲民主党との合流新党を結成する方針を決めた19日、国民民主党の西岡秀子衆院議員(長崎1区)は本紙の取材に「(新党に参加するかどうかは)県連や後援会の意見を聞き、結論を出したい」と態度を保留した。同党県連は23日に常任幹事会を開き、対応を協議する。
 深堀浩県連幹事長は「政権交代に向け大きな塊を作るという意味では新党結成は評価できるが、国民民主党の国会議員全員が新党に参加する環境が整わなかったことは残念」と述べた。同党の木森俊也長崎市議は「まだ何も説明を受けていない。どんな議論があったのか報告を受け(身の振り方を)慎重に判断する」とした。
 立憲民主党県連の山田勝彦代表は支持者の間で合流に賛否両論があったと明かした上で「新党結成でこれまでの党の理念や政策がぶれるわけではない。より形にするための合流だ」と強調。「政権を担える政党だと県民に示したい」と力を込めた。
 共産党県委員会の山下満昭委員長は野党間の選挙協力について「新党には、これまで培った共闘態勢がさらに前進するよう求めたい」と要望した。
 一方、自民党県連の関係者は「新党の枠組みが中央でも県内でも不明瞭。有権者は政党が次々と変わり混乱しているのではないか。どんな候補者と選挙を戦うのかも分からない」と冷ややかだった。

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