こうのとり9号機、大気圏への再突入完了 JAXA発表

ISS離脱直前の「こうのとり9号機」の画像(Credit:JAXA / NASA TV)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月20日、宇宙ステーション補給機「こうのとり9号機」が大気圏への再突入を完了したことを発表しました。

こうのとり9号機は、2020年5月21日に種子島宇宙センターから打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に補給物資を届けました。そして、ISSでの不要品を搭載し、8月19日未明に離脱。そして、日本時間8月20日の午後4時7分頃に大気圏へ再突入したとのことです。

こうのとり9号機が計画通り大気圏へ再突入したことにより、宇宙ステーション補給機「こうのとり」のミッションは全て成功、完遂しました。

以降は現在開発中の新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」がミッションを引き継ぐことになります。HTV-Xは、こうのとりで培った技術を活かし輸送能力の向上した次世代機。月周回有人拠点「ゲートウェイ(Gateway)」への物資輸送も計画されています。

なお、こうのとり9号機がISSに届けた物資は以下のとおりです。中には、先日放送されたISSと地球のスタジオをつないだ番組「きぼう宇宙放送局 関連品」も含まれています。

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■補給キャリア与圧部搭載品(船内物資)
・利用実験関連品
超小型衛星搭載用地球観測衛星用カメラ(iSIM)
固体燃焼実験装置(SCEM)などFLARE実験関連品
きぼう宇宙放送局(Space Frontier Studio KIBO)関連品
ライブイメージングシステム(COSMIC)
宇宙アバター(space avatar)関連品

・搭乗員関連品
生鮮食品
宇宙飛行士の生活用品等

■補給キャリア非与圧部搭載品(船外物資)
ISS用新型リチウムイオンバッテリ

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Source: JAXA

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