トヨタ車なのにヤマハ製エンジン?協力タッグが生み出した名車3選【MOTA写真館】

WRCパーク 東京オートサロン2019 出展ブース トヨタ セリカGT-Four(ST185 型、1993年オーストラリアラリー優勝車)

トヨタとみんなの記録と記憶に残る大人気ハイソカー|マークII 3兄弟(X70系)

トヨタ マークII ツインターボ(1985年式)

ハイソカーブームが起きた1980年代中期にあたる1984年に登場した、マークII、チェイサー、クレスタの通称“マークII 3兄弟”(X70系)。日本初のツインカムツインターボエンジンを搭載し、ハイソカーブームをさらに盛り上げた。

日本初、2.0リッター DOHC ツインターボ 1G-GTEU型は、最高出力185馬力/6200rpm、最大トルク24.0kgm/3200rpmを発生させるヤマハ製エンジン。高い出力と力強いトルクを発生するエンジンに5速MTとの組み合わせた「GT TWIN TURBO」は、走り好きなユーザーからも支持された。

スペック

■全長×全幅×全高=4,650mm×1,690mm×1,415mm

■エンジン

・直列6気筒 2.0L ガソリン(ターボチャージャー装着)

・直列4気筒 2.0L ガソリン

・直列4気筒 1.8L ガソリン

・直列4気筒 2.4L ディーゼルターボ

・直列4気筒 2.2L ディーゼル

■トランスミッション:3AT/4AT/4MT/5MT

■駆動方式:FR

※スペックはマークIIの数値

200万円以下で買えたスポーツカー!AE111型トヨタ スプリンタートレノ/カローラレビン

トヨタ カローラレビン BZ-G(1995年式)

スプリンタートレノ/カローラレビンは、1995年に7代目へフルモデルチェンジ。先代同様20バルブ 直列4気筒 1.6リッター DOHC 4A-GE型エンジンは出力がアップし、車体の軽量化と相まって高い運動性能を発揮する。しかし、バルブ崩壊とスポーツカー不振の煽りを受け、国産ライトウエイトスポーツの名代「トレノ/レビン」の最終モデルとなった。

今でも名エンジンとして知られる4A-GE型は、トヨタとヤマハの共同開発により誕生したエンジン。1気筒あたり5バルブ、合計20バルブとなった1991年以降は、すべてヤマハが生産している。

スペック

■全長×全幅×全高:4,305mm×1,695mm×1,305mm

■エンジン

・直列4気筒 1.5リッター 5A-FE型(100馬力/14.0kgm)

・直列4気筒 1.6リッター 4A-FE型(115馬力/15.0kgm)

・直列4気筒 1.6リッター 4A-GE型(165馬力/16.5kgm)

■トランスミッション:4速AT/5速MT/6速MT

■駆動方式:FF

■販売期間:1995年~2000年

あの強敵ランチアに勝った初の日本車!世界にトヨタの名を知らしめた5代目 トヨタ セリカ

トヨタ セリカ GT-FOUR V(1989年式)

1989年に登場した5代目 トヨタ セリカ(T180型)は、コンポーネントを先代から引き継ぐ。四輪駆動のスポーツモデル GT-FOUR のリアデフには、日本車初のトルクセンシング・リミテッド・スリップ・デフを装着。さらに1993年、日本車として初めて世界ラリー選手権(WRC)でマニュファクチャラー・タイトルを獲得した。

セリカなどに搭載される3S-GE型エンジンは、トヨタのエンジンをベースにヤマハが開発している。また、セリカ GT-FOURに搭載される2.0リッター 直列4気筒 DOHC 16バルブ 3S-GTE型ターボエンジンは、全日本GT選手権に参戦するマシンにも搭載。市販車からレースマシンにまで対応できる柔軟さを備えた名機である。

スペック

■サイズ

全長:4,420mm(標準車)、4,430mm(ワイドボディ車)4,480mm(コンバーチブル)

全幅:1,690mm(標準車)、1,745mm(ワイドボディ車)

全高:1,295mm~1,305mm

■エンジン

・直列4気筒 2.0L ターボ 3S-GTE型

・直列4気筒 2.0L 3S-GE型

・直列4気筒 2.0L 3S-FE型

■トランスミッション:4速AT/5速MT

■駆動方式:FF/4WD

■販売期間:1989年~1993年

© 株式会社MOTA