社会人の生活費は月いくら必要?貯金や保険の金額の目安は?

©株式会社マネーフォワード

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。
今回の相談者は、24歳、学生の女性。来年から新社会人生活がスタートしますが、生活費がどれくらい必要かわからないとのご相談です。FPの飯田道子氏がお答えします。

来年から就職して社会人としての生活が始まりますが、新生活時期にはどのくらいのお金が最低限必要なのか不安です。食費や住宅費などの生活費は学生の頃と変わらないだろうと思っているのですが……。

【相談者プロフィール】

女性、24歳、学生、未婚

同居家族について:なし

居住地域:首都圏

毎月の世帯の手取り金額:3〜5万円

毎月の世帯の支出の目安:3〜5万円


飯田:来年から新社会人としての生活をスタートさせる相談者様。今のお悩みは、新生活では、最低限、どれくらいのお金が必要になるのか、不安に感じているとのことです。相談者様としては、食費や住宅費などの生活費は、現状の学生のときと変わらないと思っているようですが、実際にはどれくらいのお金が必要になるのか? どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

社会人の生活費はどれくらいかかる?

現在の毎月の手取り額は3~5万円で、毎月の支出も3~5万円。家賃についての記述はないのですが、相談の内容からすると、生活は回っているようですね。

ここで知っておくべきなのが、社会人の単身世帯の生活費はどれくらいかかるのか? と言うことです。

総務省の2018年の家計調査によると、34歳までの単身家庭の1月あたりの平均支出額は、男性は約17万円。女性約15万6,000円となっています。一方、厚生労働省が調査した2018年の大卒初任給の平均額は、男性は約21万円。女性は約20万円となっていました。収入と支出を見比べてみると、収入のみで、日々の生活が賄えるように思えるのですが…。

支出の内訳を見てみよう

次に、具体的な平均支出額を確認してみたいと思います。

このデータは、全国の平均値であり、特に住居費が都市部の相場よりも低いように感じることでしょう(住まいは実家住まい、賃貸一人暮らし、借上社宅、社員寮などが含まれています)。

このデータを見て、どのように感じましたか? 自分が予想していたような金額だったでしょうか?

しかしながら、このデータは平均値にすぎません。このデータを鵜呑みにして生活を考えていくと、お金が回らなくなることも考えられます。過信するのは禁物。あくまでも参考として、とらえてください。

実際の収入および会社の福利厚生を確認しよう

大切なのは、実際に、いくら収入があるのかということです。既に給料やボーナス、年俸について会社から案内があれば、それを確認してください。

福利厚生関連は、入社直前、入社後に知ることができるかもしれません。なかでも住居費を負担する会社の場合には、借上社宅に該当する条件や補てんされる家賃がいくらまでなのかが決まっていることがほとんどです。できるだけ早めに条件を知り、条件にあう物件を探さなければなりません。

その他、家賃補助、昼食手当、交通費などが決められていると思います。特に交通費の支給額は重要です。いくらまで負担してくれるのかなども知っておき、支給される範囲内で住まいを探すようにしたいものです。

予算立てをしようーー貯蓄の目安は?

平均支出額のデータを参考にしながら、自分ならいくらくらいの支出になるのか、予算立てをしてみましょう。また、このデータには貯蓄や保険に関するデータが含まれていません。貯蓄の目安としては、実家暮らしなら給料の3割が目安に。一人暮らしなら、1割が目安となります。

しかしながら、都市部の賃貸住宅で一人暮らしの場合、給料の1割を貯蓄するのは困難だと思います。「1割も無理だから貯蓄はしない」というように諦めたりせずに、毎月、少額でも良いので、貯蓄する習慣を身につけて欲しいと思います。

生命保険は必要?

社会人になると、会社に保険会社の社員がやってきて、「社会人だから保険くらい入らないとダメよ」などと、勧誘されることがあります。しかしながら、たいていの場合、提案される保障は社会人1年生には大きすぎることが多いように見受けられます。

社会人1年目で必要な保障は、病気やケガで入院したときに保障される医療保障です。保障の目安としては、入院日額は最低でも6,000円は確保しておくと良いですね。

死亡保障が必要なケースは、自分の収入で家族の生活を支えているような場合です。その場合には、万一、自分が働けなくなった場合に家族が困らないよう、保障を確保しておくと安心ですね。

キャリアップのための貯蓄も計画しよう

気が早いと思うかもしれませんが、将来を見据えてキャリアアップを考えている場合、その費用も考えていく必要もあります。自分が欲しい資格を取得するには、いくらかかるのかを確認しておき、準備するようにしましょう。

生活がスタートしたら、見直しをする

あらかじめ予算立てをしていても、想定外のことにお金がかかることもあります。その場合には、毎月いくらかかったのかを見直して、新たに予算立てをするようにします。

社会人1年生は、夢や希望で満ち溢れているときです。慣れない仕事で大変な思いをすることがあるかもしれませんが、自分のペースを崩さず、無理せず生活を送って欲しいと思います。陰ながら応援しています‼