陸上全国標準記録チャレンジ 高校男子三段跳び 廣田(長崎日大)制す

【高校男子三段跳び決勝】15メートル59の自己ベストを記録した廣田(長崎日大)=トランスコスモススタジアム長崎

 陸上の中高生を対象にした第1回県記録会「全国大会標準記録チャレンジ大会」最終日は23日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で男女計26種目と高校の混成競技が行われ、高校男子三段跳びは今季高校ランキングトップの廣田麟太郎(長崎日大)が自己ベストとなる15メートル59で制した。
 コロナ禍で中止となった夏の全国大会の代替として開かれる全国中学大会(10月16~18日・神奈川)、全国高校大会(10月23~25日・広島)の参加資格記録クリア、自己ベスト更新などを目指してもらうために開催。無観客の中、選手たちがそれぞれのベストを尽くした。
 高校男子の400メートル障害は藤岡大(諫早農)が53秒74、八種競技は池田廉(同)が5259点、やり投げは中村翔(創成館)が55メートル78で制した。中学女子800メートルは船木歌(玖島)が2分14秒93で1位。高校200メートルの男子は臼木大悟(希望が丘高等特支)が22秒21、女子は小鉢ひなた(諫早)が25秒43でトップゴールした。

全国1位の自己記録更新/妥協せず仕上げる
 高校男子三段跳びの廣田(長崎日大)が1回目の跳躍で自己ベストの15メートル59をマーク。全国高校ランキング1位記録をさらに更新した。その後は記録を伸ばせなかったが、佐伯監督は「最初に出せるから、やっぱり強い。順調にきている」と手応えを口にした。
 筋トレと走り込みに取り組む中で臨んだこの日。「置きにいった」最初の跳躍で自己ベストを7センチ塗り替えた。以降は気持ちと裏腹に力みが出てしまい、培ってきた助走スピードをホップ、ステップに生かせなかったが「上半身のパワーもついた。総合力は上がっている」と確認はできた。
 照準を合わせている10月の全国高校大会まで約2カ月。目標は諫早農高出身の山本凌雅(JAL)が持つ日本高校記録の16メートル10超えだ。跳躍界のホープは「はまればいけると思っている。本番まで妥協せずに仕上げていきたい」と気を引き締めていた。

【高校男子400メートル障害タイムレース2組】53秒74でトップだった藤岡(諫早農)=トランスコスモススタジアム長崎

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