朗読や劇で平和考える 長崎市演劇協会「それぞれの8月9日」

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熱演する劇団アクターズのメンバー=長崎市民会館文化ホール

 朗読や劇などを通じて平和について考える長崎市の被爆75周年記念事業「1945 それぞれの8月9日」(市演劇協会主催)が23日、同市魚の町の市民会館文化ホールであった。
 5年前に長崎原爆を題材にした映画「母と暮せば」に出演した俳優の加藤健一さんは、被爆者2人の体験記を朗読。「これからもみんなで一生懸命、平和を守っていきたい」と語った。
 地元の二つの劇団は実話を基にした作品を上演した。劇団TABIHAKUは、路面電車の乗務員として勤務中に被爆した姉妹を題材にした朗読劇「チンチン電車の詩(うた)」を披露。劇団アクターズは、被爆当時に油木町(爆心地から1.1キロ)にあった長崎商業高の教諭や生徒が「学校再開」を希望に、新たな一歩を踏み出していく様子を熱演した。約180人が来場し、けなげに生きる劇中の子どもたちを見て、ハンカチで目を押さえる姿もあった。