【新型コロナ】神奈川県内で新たに85人感染 対策取組書掲示店でクラスターか

感染防止対策に取り組んでいることを示す取組書の見本

 新型コロナウイルスの感染再拡大を巡り、神奈川県内で26日、30代男性の死亡が確認された。新たに10歳未満~90代の男女85人の感染も判明し、うち54人が感染経路不明という。

 亡くなった男性は川崎市高津区在住。市によると、18日に陽性と判明し、22日から市内医療機関に入院、25日に死亡した。糖尿病などの既往症があったという。

 綾瀬市で新たに感染が確認された10代女子学生と20代男子学生は、県内の同じ飲食店でアルバイトをしていた。同店は県が店舗などに導入を促している「感染防止対策取組書」を掲示していたが、2人を含む従業員6人の感染が判明。県はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。取組書掲示店の感染確認は初めてという。

 横浜市では、市内クリニックに勤める50代女性看護師の感染が報告され、市は同僚看護師3人を検査する。市内の通所介護施設でも2例目となる50代女性介護士の感染が判明し、疫学調査チームを派遣して感染状況を調べるとしている。

 一方、横須賀市で感染が判明した30代無職男性は、8月中旬から受けた3回のPCR検査で陰性だったが、4回目で陽性とされた。

 県教育委員会は26日、男子生徒の感染を受け臨時休業していた横浜市内の県立高校について、27日に再開すると発表した。同生徒と同じ部活動に所属する生徒43人ら計45人は当面の間、自宅待機とした。

 また、在日米海軍横須賀基地司令部は26日、同基地で新たに関係者6人の感染を確認したと発表した。同基地の感染者(26日現在)は39人という。

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