ホンダ田辺TD「0.015秒差の3番手は悪くない。PU特別モードを使う最後の予選をスムーズに戦った」【F1第7戦】

 2020年F1ベルギーGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは5番手だった。アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは11番手、ピエール・ガスリーは12番手という結果だった。

 予選Q1では4台すべてがトップ10に入り、Q2に進出。しかし激しい接戦のなか、アルファタウリの2台はQ3に進むことはできなかった。クビアトのタイムは1分42秒730で10番手から0.008秒差、ガスリーは1分42秒745で0.023秒差というわずかなタイム差での敗退となった。ふたりは決勝でのスタートタイヤを自由に選択できる。

2020年F1第7戦ベルギーGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

 フェルスタッペンはQ3最初のランを終えて4番手、2回目のアタックでタイムを削り、ポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)から0.526秒差、2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)から0.015秒差の1分41秒778で3番手となった。決勝がドライコンディションになった場合は、ミディアムタイヤでスタートする。

 アルボンはQ3では2回目のランで自身のタイムを更新できず、1分42秒264で5番手となった。決勝はソフトタイヤでスタートする。

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日の予選は、フェルスタッペン選手が2番手に0.015秒という僅差で3番手、アルボン選手が5番手と、アストンマーティン・レッドブル・レーシングの2台揃って悪くない結果になりました。

 スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台もプラクティスからいい走りをみせ、Q1を非常によいポジションで通過しました。Q3進出を期待していましたが、結果としてはクビアト選手が11番手、ガスリー選手が12番手と、Q2通過に0.1秒弱届かず惜しくもQ3進出を逃しました。しかしながら、2台ともに自由にタイヤを選択してレースをスタートできることはアドバンテージになりますので、この結果をポジティブに捕らえています。

 PU(パワーユニット/エンジン)としては、次戦のモンツァからは予選モードが使えなくなりますので、今日が予選用のスペシャルモードを使った最後の予選になりました。そのなかでも、前日に続き問題のない一日になりました。

 明日は4台が入賞を狙える位置からのレースになります。スパウェザーと呼ばれるレース中の雨など、状況変化に確実に対応してチャンスをものにできるよう、万全の準備で臨みます。

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