パドレスがブルペン補強 右腕・ローゼンタールを獲得

パドレスは日本時間8月30日、プロスペクト外野手のエドワード・オリバレスと後日指名選手とのトレードでロイヤルズから救援右腕のトレバー・ローゼンタールを獲得したことを発表した。近年最高クラスの戦力でポストシーズン争いに加わっているパドレスは、守護神カービー・イエーツの故障などブルペンに不安を抱えており、その弱点を補うべく今季復活を遂げた右腕の獲得に成功した。

現在30歳のローゼンタールは、カージナルス時代にクローザーを務めた経験があり、2015年には球団史上最多の48セーブを記録している。昨季はナショナルズとタイガースの2球団で合計22試合に登板して防御率13.50に終わったが、今季はロイヤルズで14試合に登板して7セーブ、防御率3.29をマーク。かつての球威がよみがえり、奪三振率は13.83の高水準となっている。

パドレスはイエーツ、ドリュー・ポメランツ、ホゼ・カスティーヨらが故障で戦列を離れ、救援防御率5.35とブルペンが非常に不安定。ローゼンタールにはポストシーズンの経験もあり、ジェイス・ティングラー監督は「彼がチームに加わるのは嬉しい。試合終盤に登板する経験が豊富で、クローザーを務めたこともある。今季はカンザスシティで素晴らしいシーズンを過ごしていた」と右腕の加入を歓迎した。

ロイヤルズへ移籍するオリバレスは24歳の外野手で、昨季はAA級で127試合に出場して打率.283、18本塁打、77打点、35盗塁、OPS.801をマーク。今年7月にメジャーデビューを果たし、メジャー初本塁打も記録している。また、今季のルールでは60人枠に登録されている選手しかトレードできないため、ロイヤルズへ移るもう1人の選手は後日指名選手として発表されている。メジャーリーグ公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルによると、下位レベルのプロスペクト投手がロイヤルズへ移籍するようだ。

© MLB Advanced Media, LP.