球団史上最高の救援投手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手、中堅手、右翼手、指名打者、先発右腕、先発左腕に続く第12弾は救援投手だ。各球団の番記者が歴代の救援投手のなかからトップ5を選出して紹介している。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】グレッグ・オルソン(1988-93)
1989年からの5年間で320試合に登板して160セーブ、防御率2.26をマーク。160セーブは球団史上最多。
【2位】ザック・ブリットン(2011-18)
【3位】ティッピー・マルティネス(1976-86)
【4位】ダレン・オデイ(2012-18)
【5位】ストゥ・ミラー(1963-67)

レッドソックス
【1位】ジョナサン・パペルボン(2005-11)
219セーブは球団史上最多。2007年のワールドシリーズでは3セーブを記録してチームの世界一に大きく貢献。
【2位】ディック・ラダッツ(1962-66)
【3位】ボブ・スタンリー(1977-89)
【4位】上原浩治(2013-16)
【5位】クレイグ・キンブレル(2016-18)

ヤンキース
【1位】マリアーノ・リベラ(1995-2013)
メジャー史上最多の652セーブを記録。2019年に史上初となる得票率100%でアメリカ野球殿堂入り。
【2位】グース・ゴセージ(1978-83,89)
【3位】スパーキー・ライル(1972-78)
【4位】ジョニー・マーフィー(1932,34-43,46)
【5位】デーブ・リゲッティ(1979,81-90)

レイズ
【1位】ジェイク・マギー(2010-15)
球団史上最多の297試合に登板。2012年に69試合で防御率1.95、2014年には73試合で防御率1.89をマーク。
【2位】アレックス・コロメイ(2013-18)
【3位】フェルナンド・ロドニー(2012-13)
【4位】ロベルト・ヘルナンデス(1998-2000)
【5位】グラント・バルフォア(2007-10,14-15)

ブルージェイズ
【1位】トム・ヘンキー(1985-92)
217セーブは球団史上最多。在籍8年間で防御率が3点台以上になったのは1986年(防御率3.35)の1度だけ。
【2位】デュエイン・ウォード(1986-95)
【3位】マーク・アイクホーン(1982,86-88,92-93)
【4位】ポール・クアントリル(1996-2001)
【5位】ケーシー・ジャンセン(2006-07,09-14)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】ボビー・シグペン(1986-93)
1990年に当時のメジャー新記録となる57セーブ。ホワイトソックスで200セーブ以上(201)を記録した唯一の投手。
【2位】ボビー・ジェンクス(2005-10)
【3位】ロベルト・ヘルナンデス(1991-97)
【4位】キース・フォーク(1997-2002)
【5位】ホイト・ウィルヘルム(1963-68)

インディアンス
【1位】コディ・アレン(2012-18)
149セーブは球団史上最多。2013年からの6年間で429試合に登板し、防御率2.93、奪三振率11.74をマーク。
【2位】ダグ・ジョーンズ(1986-91,98)
【3位】アンドリュー・ミラー(2016-18)
【4位】ホゼ・メサ(1992-98)
【5位】レイ・ナーレスキー(1954-58)

タイガース
【1位】ジョン・ヒラー(1965-80)
WAR31.0(Baseball-Reference版)は救援投手ではリベラ、ウィルヘルム、ゴセージに次ぐメジャー史上4位。
【2位】ウィリー・ヘルナンデス(1984-89)
【3位】アウレリオ・ロペス(1979-85)
【4位】トッド・ジョーンズ(1997-2001,06-08)
【5位】ホゼ・バルベルデ(2010-13)

ロイヤルズ
【1位】ダン・クイゼンベリー(1979-88)
238セーブはモンゴメリー(304)に次ぐ球団史上2位。1982年からの4年連続を含め、最多セーブ5回。
【2位】ジェフ・モンゴメリー(1988-99)
【3位】グレッグ・ホランド(2010-15)
【4位】ウェイド・デービス(2013-16)
【5位】ホアキム・ソリア(2007-11,16-17)

ツインズ
【1位】ジョー・ネイサン(2004-09,11)
通算377セーブはメジャー史上8位。通算セーブ成功率89.13%はリベラ(89.07%)やホフマン(88.77%)を上回る。
【2位】リック・アギレラ(1989-99)
【3位】グレン・パーキンス(2006-17)
【4位】エディ・グアルダード(1993-2003)
【5位】テイラー・ロジャース(2016-現在)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】ビリー・ワグナー(1995-2003)
225セーブは球団史上最多。通算422セーブは左腕ではフランコ(424)に次ぐメジャー史上2位。
【2位】デーブ・スミス(1980-90)
【3位】ブラッド・リッジ(2002-07)
【4位】ジョー・サンビート(1976-84)
【5位】ウィル・ハリス(2015-19)

エンゼルス
【1位】トロイ・パーシバル(1995-2004)
316セーブは球団史上最多。捕手から投手へ転向し、2002年のワールドシリーズでは胴上げ投手となった。
【2位】フランシスコ・ロドリゲス(2002-08)
【3位】スコット・シールズ(2001-10)
【4位】ブライアン・ハービー(1987-92)
【5位】ブレンダン・ドネリー(2002-06)

アスレチックス
【1位】デニス・エカーズリー(1987-95)
320セーブは球団史上最多。MVPとサイ・ヤング賞を同時受賞(1992年)した救援投手はメジャー史上3人だけ。
【2位】ロリー・フィンガース(1968-76)
【3位】ヒューストン・ストリート(2005-08)
【4位】アンドリュー・ベイリー(2009-11)
【5位】グラント・バルフォア(2011-13)

マリナーズ
【1位】エドウィン・ディアス(2016-18)
2018年にメジャー史上2位タイの57セーブ。50セーブ以上かつ100奪三振以上はガニエとディアスの2人だけ。
【2位】佐々木主浩(2000-03)
【3位】ジェフ・ネルソン(1992-95,2001-03,05)
【4位】J・J・プッツ(2003-08)
【5位】アーサー・ローズ(2000-03,08)

レンジャーズ
【1位】ネフタリ・フェリース(2009-15)
2010年に新人王を受賞。2010~11年の2年間で72セーブを記録し、チームのリーグ連覇に大きく貢献。
【2位】ジョン・ウェッテランド(1997-2000)
【3位】ジェフ・ラッセル(1985-92,95-96)
【4位】ジョー・ネイサン(2012-13)
【5位】フランシスコ・コルデロ(1999-2006)

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
【1位】クレイグ・キンブレル(2010-14)
186セーブは球団史上最多。2011年からの4年間でメジャー最多の185セーブ(2位はパペルボンの137セーブ)。
【2位】マイク・レムリンジャー(1999-2002,06)
【3位】ジーン・ガーバー(1978-87)
【4位】エリック・オフラハティ(2009-13,16-17)
【5位】グレッグ・マクマイケル(1993-96,2000)

マーリンズ
【1位】ロブ・ネン(1993-97)
108セーブは球団史上最多。1997年のポストシーズンでは4セーブを記録し、球団史上初の世界一に貢献。
【2位】スティーブ・シーシェック(2010-15)
【3位】アントニオ・アルフォンセカ(1997-2001,05)
【4位】AJ・ラモス(2012-16)
【5位】アーマンド・ベニテス(2004)

メッツ
【1位】ジョン・フランコ(1990-2004)
276セーブは球団史上最多。21年間のキャリアで記録した通算424セーブは左腕ではメジャー史上最多。
【2位】ジェシー・オロスコ(1979-87)
【3位】タグ・マグロー(1965-74)
【4位】アーマンド・ベニテス(1999-2003)
【5位】ジューリス・ファミリア(2012-18,19-現在)

フィリーズ
【1位】タグ・マグロー(1975-84)
チームが世界一となった1980年に自己ベストの防御率1.46を記録。ワールドシリーズでは胴上げ投手に。
【2位】ジム・コンスタンティ(1948-54)
【3位】ブラッド・リッジ(2008-11)
【4位】ジョナサン・パペルボン(2012-15)
【5位タイ】ロン・リード(1976-83)
【5位タイ】ライアン・マドソン(2003-11)

ナショナルズ
【1位】ジェフ・リアドン(1981-86)
152セーブは球団史上最多。1985年にメジャー最多の41セーブ。通算367セーブはメジャー史上10位。
【2位】ティム・バーク(1985-91)
【3位】ショーン・ドゥーリトル(2017-現在)とダニエル・ハドソン(2019-現在)
【4位】マイク・マーシャル(1970-73)
【5位】タイラー・クリッパード(2008-14)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
【1位】リー・スミス(1980-87)
180セーブは球団史上最多。通算478セーブはリベラ(652)とホフマン(601)に次ぐメジャー史上3位。
【2位】ブルース・スーター(1976-80)
【3位】ペドロ・ストロップ(2013-19)
【4位】カルロス・マーモル(2006-13)
【5位】ドン・エルストン(1953,57-64)

レッズ
【1位】アロルディス・チャップマン(2010-15)
メジャー1年目の2010年にピッチトラッキング開始(2008年)以降メジャー最速となる105.8マイルを計測。
【2位】ロブ・ディブル(1988-93)
【3位】ダニー・グレイブス(1997-2005)
【4位】ジェフ・ブラントリー(1994-97)
【5位】ジョン・フランコ(1984-89)

ブリュワーズ
【1位】ダン・プリーサック(1986-92)
133セーブは球団史上最多。防御率3.21は500イニング以上の投手のなかで球団史上1位。
【2位】ロリー・フィンガース(1981-85)
【3位】ジョシュ・ヘイダー(2017-現在)
【4位】ジェレミー・ジェフレス(2010,14-19)
【5位】ジョン・アックスフォード(2009-13)

パイレーツ
【1位】ロイ・フェイス(1953-68)
186セーブは球団史上最多。1959年には18勝1敗10セーブでメジャー史上最高となる勝率.947を記録。
【2位】ケント・テカルビー(1974-85)
【3位】デーブ・ジュスティ(1970-76)
【4位】マーク・マランソン(2013-16)
【5位】マイク・ウィリアムス(1998-2003)

カージナルス
【1位】ジェイソン・イズリングハウゼン(2002-08)
217セーブは球団史上最多。2004年にはリーグ最多の47セーブ。メッツ在籍の2011年に通算300セーブ達成。
【2位】ブルース・スーター(1981-84)
【3位】リー・スミス(1990-93)
【4位】トッド・ウォーレル(1985-89,92)
【5位】アル・ラボスキー(1970-77)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
【1位】金炳賢(1999-2003,07)
WAR8.3(Baseball-Reference版)は救援投手では球団史上1位。クローザーとして2001年の世界一に貢献。
【2位】ブラッド・ジーグラー(2011-16,18)
【3位】ホゼ・バルベルデ(2003-07)
【4位】J・J・プッツ(2011-14)
【5位】アーチー・ブラッドリー(2015-現在)

ロッキーズ
【1位】ブライアン・フエンテス(2002-08)
クローザー定着の2005年から3年連続オールスター・ゲーム選出。この年からの4年間で111セーブを記録。
【2位】ラファエル・ベタンコート(2009-13,15)
【3位】アダム・オッタビーノ(2012-18)
【4位】ヒューストン・ストリート(2009-11)
【5位】スティーブ・リード(1993-97,2003-04)

ドジャース
【1位】ケンリー・ジャンセン(2010-現在)
通算301セーブはキンブレル(346)に次いで現役2位。2009年に貧打の強肩捕手からリリーバーに転向。
【2位】エリック・ガニエ(1999-2006)
【3位】クレム・ラビン(1950-60)
【4位】ジム・ブリュワー(1964-75)
【5位】ジェイ・ハウエル(1988-92)

パドレス
【1位】トレバー・ホフマン(1993-2008)
通算500セーブを達成したのはメジャー史上でホフマン(601)とリベラ(652)の2人だけ。1998年に53セーブ。
【2位】ヒース・ベル(2007-11)
【3位】グース・ゴセージ(1984-87)
【4位】マーク・デービス(1987-89,93-94)
【5位】ロリー・フィンガース(1977-80)

ジャイアンツ
【1位】ロブ・ネン
206セーブは球団史上最多。在籍した5年間で40セーブ以上を4度も記録(1999年のみ37セーブ)。
【2位】ゲーリー・ラベル(1974-84)
【3位】ロッド・ベック(1991-97)
【4位】セルジオ・ロモ(2008-16)
【5位】ブライアン・ウィルソン(2006-12)

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