ブリュワーズ解雇のホルト ナショナルズとメジャー契約

ナショナルズは日本時間8月30日、ユーティリティ・プレーヤーのブロック・ホルトとメジャー契約を結んだことを発表した。ホルトは27日にブリュワーズを解雇されたばかりだった。ナショナルズはこれに伴い、右手首骨折で離脱中のスターリン・カストロを60日間の故障者リストへ移動。また、29日にメジャーデビューしたばかりのベン・ブレイマーがマイナーキャンプに降格となっている。

現在32歳のホルトはメジャー9年間で投手と捕手を除く7つのポジションでの出場経験があり、二塁の243試合を筆頭に、三塁で140試合、左翼で109試合、右翼で81試合、遊撃で59試合、一塁で36試合、中堅で12試合に出場。指名打者でも9試合に出場している。ナショナルズには内外野兼用のユーティリティとしてジョシュ・ハリソンがいるが、ホルトもハリソン同様、チーム事情に合わせて複数のポジションで起用されることになるだろう。

ナショナルズはレギュラー定着を期待されたトップ・プロスペクトのカーター・キーブームがマイナーキャンプに降格となり、カストロが離脱した二塁には2000年生まれのルイス・ガルシアが起用されている。経験不足のガルシアをサポートするのはもちろん、アズドゥルバル・カブレラやハウィー・ケンドリックといったベテランに休養を与えるという点でも、ホルトとハリソンの存在は貴重となる。

デーブ・マルティネス監督は「私は彼らのような選手が本当に大好きなんだ。カブレラやハウィーに休養を与えたいときに起用できるし、彼らはどこでも守ることができる」と語り、ホルトとハリソンの存在の大きさを強調。ホルトの加入はマルティネスの選手起用にさらなるフレキシビリティをもたらすことになりそうだ。

今季のホルトは、ここまで16試合に出場して30打数3安打(打率.100)と打撃不振に苦しんでいるが、昨季はレッドソックスで87試合に出場し、自己最高の打率.297をマークしている。復調すれば打撃面でも貴重な戦力となるはずだ。

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