水陸機動団を竹松へ 大村市が長崎県に誘致要望

中村知事に要望書を手渡す園田市長(右)=県庁

 大村市の園田裕史市長らが31日、県庁を訪れ、新編予定の陸上自衛隊水陸機動団1個連隊の陸自竹松駐屯地(大村市)への誘致など15項目を中村法道知事に要望した。
 園田市長は部隊改編で竹松駐屯地の隊員数が減ったことに触れ、「地域活力の減衰、地域経済の停滞を危惧している」と説明。既存の施設活用で経費の効率化を図れることや、現在も同駐屯地で水陸機動団の訓練が実施されていることを挙げ「1個連隊を配備するには最適地」と強調した。
 中村知事は「地元に立地した際の優位性などは(防衛省)に伝えている。新たな1個連隊の県内配備について引き続き力を注ぎたい」と述べた。
 このほか、長崎空港の24時間化や、九州新幹線長崎ルートの開業効果を高めるための取り組み、大雨被害の早期復旧なども求めた。

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