【2日の天気】台風9号は九州北部に接近へ 台風から離れていても大雨警戒 今後は台風10号の進路にも注意

2日(水)午後3時の雨と風の予想

 台風9号は、非常に強い勢力を保ったまま、九州の西の海上を北上中で、きょう2日(水)午後には、九州北部に接近する見込み。九州北部では、あす3日(木)にかけて大荒れの天気になりそうだ。また、九州だけではなく、台風から離れた四国から東海にかけての太平洋側でも大雨となる所がある見込み。暴風や高波、高潮、大雨に厳重な警戒が必要だ。

 また、きのう1日(火)夜、台風10号が発生し、今後は台風10号の進路にも注意が必要だ。

台風9号 非常に強い勢力で九州北部に接近へ

2日(水)午前5時の台風9号の推定位置と24時間進路予想

 非常に強い台風9号は、九州の西の海上を北上中で、勢力を保ったまま、午後には九州北部に接近する見込みだ。沖縄や奄美の荒天は、きょうの昼頃にはピークを越えるが、九州では九州北部を中心に、あす3日のはじめにかけて、猛烈な風が吹き、猛烈なしけとなる所もありそうだ。また、高潮による浸水のおそれもあるため、暴風や高波、高潮に厳重な警戒が必要だ。

九州から東海では大雨警戒

3日(木)午前6時までの24時間予想降水量

 台風本体や周辺の雨雲がかかる九州や沖縄・奄美だけでなく、台風から離れた四国から東海にかけての太平洋側でも、大気の状態が非常に不安定になり、大雨のおそれがある。沖縄・奄美では午前中までが雨のピークだが、その他は、あすにかけて雷を伴った猛烈な雨の降るおそれもあり、降水量がかなり多くなる見込みだ。大雨による土砂災害、低い土地への浸水、河川の増水・氾濫に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意したい。

 また、関東や東北も大気の状態が不安定で、局地的に雷を伴った激しい雨が降るおそれがあり、短時間強雨、落雷や突風に注意が必要な天気だ。

続く残暑 日本海側を中心に猛暑日も

2日(水)の全国の天気と予想最高気温

 きょうは北日本や関東でも気温が上がり、全国的に残暑が続きそうだ。特に、晴れて山を越えた南風が吹く日本海側で最高気温35℃を超える猛暑日になる所が多い見込み。最高気温は、福井で37℃、長岡(新潟)・鳥取で36℃、新潟・松江(島根)で35℃の予想。太平洋側は雨の降る所が多いが、名古屋・大阪で35℃など猛暑日になる所もあり、かなり蒸し暑くなりそうだ。引き続き、熱中症に注意したい。

台風10号 6日にかけて西日本に接近か

2日(水)午前3時の台風10号の位置と進路予想

 きのうの夜、小笠原近海で台風10号が発生した。台風周辺の海域では海面水温が非常に高いため、台風10号は発達しながら北上し、非常に強い勢力で6日(日)に奄美地方から西日本にかなり接近するおそれがある。5日(土)~7日(月)にかけて、沖縄・奄美、西日本、東日本の太平洋側の広い範囲で、暴風や警報級の高波、大雨となる可能性があるため、今後は台風10号の進路にも注意し、最新の予報を確認するようにしたい。

(気象予報士・海老原美代子)

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