優れたお茶を選ぶ本年度全国茶品評会の結果が8月28日発表され、蒸し製玉緑茶部門で東彼東彼杵町中尾郷の茶生産者、安田光秀さん（52）が、最高賞の1等1席（農林水産大臣賞）に選ばれた。同部門で「そのぎ茶」の生産者が日本一になるのは4年連続。同部門で同町が昨年まで3年連続1位だった産地賞は逃したが、2位を獲得した。
「全国お茶まつり」（実行委主催）のメインイベントとして、鹿児島市で8月25～28日に開かれた品評会には、7茶種8部門に16都府県から987点が出品。全国の茶業関係者らが審査し、見た目や香り、味などを評価した。産地賞は、市町村別に上位3人の合計得点で決めた。
蒸し製玉緑茶部門には5県から119点（うち、本県からは3市町の30点）が出品。本県からは安田さんだけが1等に入った。
安田さんは、同町役場で岡田伊一郎町長に結果を報告。「まさか自分とは思っていなかったので驚いた。共にお茶づくりに協力してくれた関係者のおかげ」と喜んだ。岡田町長は「コロナ禍の暗い状況の中、明るいニュースになった」とねぎらい、そのぎ茶で乾杯して祝福した。
