好調の角田裕毅が2番手を獲得【順位結果】FIA-F2第8戦イタリア予選

 現地時間9月4日(金)、2020年FIA-F2第8戦イタリア予選がモンツァで開催。カラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)が今季4度目のポールポジションを獲得、2番手に角田裕毅(カーリン)、松下信治(MPモータースポーツ)は13番手、佐藤万璃音(トライデント)は14番手だった。

 気温28度、路面温度38度と例年通りの暑さとなったモンツァ。現地時間17時00分にピットレーンがオープン、30分間の予選がスタートした。

 練習走行で今季4度目の最速タイムを刻んだ角田を先頭に、全車がライバルとの間隔を調節しながらアタックに備える。

 先頭の利を生かした角田は早速1分32秒943を記録。だが後方を走っていたクリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)が1分32秒296ですぐにトップを奪取。

 その後もライバルが続々とタイムアップしルンガーにミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)、ユーリ・ビップス(ダムス)、ロイ・ニッサニー(トライデント)と角田の前に4台が滑り込む。

 また松下と佐藤は1回目のアタックではタイムが伸びず、それぞれ20番手、22番手と下位に低迷した。

 上位勢は1度目のアタック終了後、ピットインせずに2度目のアタックへ突入。ここで気を吐いたのがシューマッハーで1分32秒277を出し、ルンガーを0.019秒上回り暫定首位へ浮上、角田は6番手へドロップ、松下は8番手まで上げてきた。

 残り10分に迫ろうかというタイミングで各車ふたたびコースインする。暫定首位のシューマッハーをルンガーが、それを角田が抜いてトップに躍り出る。さらに光る走りを見せたのがカラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)。トウをうまく使い角田を0.030秒上回る。

 全車このままラストアタックに突入した残り2分、シューマッハーがクラッシュし赤旗が振られセッションはこのまま終了。アイロットが今季4度目のポールポジションを獲得し角田は2番手を獲得、明日のフィーチャーレースをフロントロウからスタートする。松下は13番手、佐藤は14番手だった。

 フィーチャーレース(決勝レース1)は日本時間9月5日(土)の23:45からスタートする。

■FIA-F2第8戦モンツァ 予選 暫定リザルト

Pos. No. Driver Team Time

1 4 C.アイロット ユニ・ヴィルトゥオーシ 1’31.929

2 7 角田裕毅 カーリン 1’31.959

3 25 L.ギオット ハイテックGP 1’32.127

4 6 C.ルンガー ARTグランプリ 1’32.200

5 22 R.ニッサニー トライデント 1’32.226

6 24 N.マゼピン ハイテックGP 1’32.267

7 20 M.シューマッハー プレマ・レーシング 1’32.277

8 8 J.ダルバラ カーリン 1’32.308

9 11 L.デレトラズ チャロウズ・レーシング・システム 1’32.342

10 2 D.ティクトゥム ダムス 1’32.373

11 1 J.ビップス ダムス 1’32.381

12 15 F.ドルゴヴィッチ MPモータースポーツ 1’32.412

13 14 松下信治 MPモータースポーツ 1’32.420

14 23 佐藤万璃音 トライデント 1’32.534

15 5 M.アームストロング ARTグランプリ 1’32.592

16 21 R.シュワルツマン プレマ・レーシング 1’32.597

17 3 周冠宇 ユニ・ヴィルトゥオーシ 1’32.602

18 12 P.ピケ チャロウズ・レーシング・システム 1’32.610

19 9 J.エイトケン カンポス・レーシング 1’32.623

20 17 G.アレジ BWT HWAレースラボ 1’32.626

21 16 A.マルケロフ BWT HWAレースラボ 1’33.311

22 10 G.サマイア カンポス・レーシング 1’33.501

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