IC206号沿い4カ所に 西彼杵道路大串―日並 検討委が選定

西彼杵道路の概要

 地域高規格道路「西彼杵道路」(佐世保市大塔町-西彼時津町、約50キロ)のうち、未整備区間の西海市西彼大串郷-時津町日並郷(約23キロ)の整備方針を検討する委員会の会合が4日、県庁であり、インターチェンジ(IC)を国道206号沿いに4カ所配置する案を選定した。
 委員会は有識者と観光・商工関係者ら9人で構成。会合は冒頭を除き非公開だった。これまでに区間内のIC配置案として▽大村湾沿いに4カ所▽国道206号沿いに4カ所▽大串IC-日並IC(仮称)を最短距離で結び2カ所▽西彼杵半島の西岸部沿いに3カ所-の計4案を比較検討してきた。
 委員会は自治体へのヒアリングや企業、団体へのアンケートなどを踏まえた上で、主要拠点などの集積箇所や大村湾側、西岸部側へのアクセス道路との接続を考慮。ICの配置は白似田、形上、長浦、西海・子々川の4地区を候補とした。次回は優先整備区間を選定し、年度内に整備方針を県に提言する。
 県によると、西彼杵道路は産業、経済の発展、地域活性化などを目的に1991年度に着工。現在の供用率は28%。佐世保市指方町から西海市西彼町大串までの約14キロは完成しており、時津町野田郷-日並郷までの3.4キロが整備中。

© 株式会社長崎新聞社