中学バレーボールの長崎県選抜チーム最終選考会は8月末、諫早市中央体育館で行われ、男女各14人の県代表が決まった。男女別に県南、県北、県央の3チームに分かれた交流試合も実施。高校の指導者らが熱い視線を送る中、候補選手たちが全力でアピールした。
例年、12月開催のJOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗中学大会(大阪)を目指して合同練習や遠征を重ねるが、今年はコロナ禍の影響で大会が中止になった。それでも、県バレーボール協会は「子どもたちは長崎の宝。伝統の育成方式を途切れさせない」と強化策を継続する道を選んだ。
今年からスタッフも一新。男子は中尾大介(南串中教)、女子は中﨑輝一(早岐中教)が監督に就任した。どちらも将来を嘱望されている30歳代で、経験豊富な栁谷博之(戸町中教)、港秀和(玖島中教)がアドバイザーとして支える。
9月5日は諫早市の真城中体育館で結団式が開かれ、選手たちは保護者らの前で健闘を誓った。今後は10月18日に佐賀との交流試合「西九州大会」を嬉野市中央体育館で開催予定。まずは佐賀戦を目指して練習に励む。
■男子
身長180センチ台が7人メンバー入り。ここ数年で最も長身者が多いチームになった。攻撃力がある分、伝統の粘り強いディフェンスを磨いていけば、面白いチームに仕上がりそうだ。
2年連続で代表入りした安元と土井がキーマンになる。昨年、決勝トーナメント2回戦で熊本に惜敗した経験を生かし、チームを引っ張っていけるか。主将も務める土井は結団式で「バレーボールができることに感謝して、この14人で頑張りたい」と決意表明した。
離島の原石も名を連ねた。豊玉の松井は能力が高く、将来性を評価されている。中尾監督は「今年は大会ができていない分、少しでも意識付けをしていきたい。今年の悔しさを高校3年間にぶつけて、全国大会に出られるようになってほしい」と先を見据える。
監 督 中尾 大介(南串中教)
コーチ 太田 優(島原市教委)
マ ネ 桐谷 隆介(小浜中教)
アドバイザー栁谷 博之(戸町中教)
(◎印は主将)
選 手 学年 身長 所 属
浅田 琉成 3 186 大 村
船戸陽一郎 3 186 喜々津
◎土井 優太 3 182 大 村
伊藤 優哉 3 182 大瀬戸
松井 博輝 3 181 豊 玉
安元 柊 3 181 梅香崎
宮原 海翔 3 180 大 村
中川 仁義 3 176 桜が原
野田 将希 3 174 有 家
中村 幹太 3 172 南 串
富永 誠心 3 172 〃
道﨑 天斗 3 165 戸 町
嶽 祈一郎 3 163 橘
塩塚 修世 3 162 〃
■女子
2月の県新人大会上位校の東長崎、諫早、川棚、純心、聖和女学院、三重、平戸・野子を軸にチーム編成した。平均身長165センチと高さがない分、粘り強く拾い、つなぐバレーを目指していく。主将の木下は結団式で「長崎県の代表として誇りを持って挑む」と仲間たちの思いを代弁した。
東長崎の原口とセッター市川のコンビネーションは安定感がある。諫早の田中は闘志あふれるプレーで流れを引き寄せていく。最長身は175センチの磯野。スパイク力がある中嶋、昨夏の県中総体4強に貢献した野子の小山ら、ポテンシャルが高い選手がそろった。
中﨑監督は「今までの先生方の思いを継いでいく。いろんな中学や高校のスタッフに協力してもらっている。チーム長崎でぶつかっていきたい」と張り切っている。
監 督 中﨑 輝一(早岐中教)
コーチ 吉木 賢祐(真城中教)
マ ネ 福田 亮太(祇園中教)
アドバイザー港 秀和(玖島中教)
(◎印は主将)
選 手 学年 身長 所 属
磯野 梢 3 175 深 江
橋田 梨奈 3 172 純 心
小山 莉央 3 170 野 子
中嶋 玲亜 3 169 長 与
今木 幸南 3 168 聖和女学院
原口 愛結 3 165 東長崎
小川 涼菜 3 165 聖和女学院
市川すみれ 3 165 東長崎
今冨穂乃華 3 165 川 棚
田中 聖華 3 164 諫 早
小坂 優夢 3 161 川 棚
溝添 詩乃 3 160 三 重
藤村 美和 3 157 日 宇
◎木下 碧海 3 157 諫 早