安全マップ作製中! 活水中「お題解決愛好会」

浦上駅周辺の危険箇所などを調べて歩く生徒=長崎市岩川町

 長崎市宝栄町の活水中・高に本年度、「お題解決愛好会」(高校生6人、中学生7人)が誕生した。その名の通り、生徒自身が課題を見つけて解決策を探す課外活動。日常生活の中で自主性を磨く「キャリア教育」の一環で、中学生メンバーが通学路などの「地域安全マップ」作りを進めている。
 来年度から全面実施される中学校の新学習指導要領には、生徒が学校生活や職業体験などを通じ、自らの可能性を磨いたり、自主性を育てたりする「キャリア教育」の充実が盛り込まれた。同校はキャリア教育に率先して取り組もうと、同愛好会を発足させた。
 地域安全マップに取り組む中学生7人は1日、長崎署のスクールサポーターを招き、道路の危険箇所や街頭の設置状況などを学んだ。学習成果をもとにマップの作製範囲を、通学路などで同校生徒が通る機会が多いJR浦上駅-平和公園と、長崎駅周辺に絞った。
 5日は浦上駅と長崎駅の2班に分かれ、それぞれ歩いて現地調査。「ここ見通しが悪いよね」「歩道がないので危なくない?」などと気付いたことを話し合いながらメモ。3年の大嶽礼生部長(15)は「交通量が多い交差点が数カ所あって、狭い道も多かった。分かったことを持ち寄って、どの部分をマップに盛り込むかみんなと相談したい」と話した。
 マップは10月31日の活水祭でお披露目する予定。顧問の鈴田洋一教諭(56)は「自分で考え、形にしていくことが大切。まだまだ変更点や新たな課題も見つかるだろう。それらを乗り越えて、生徒がどんなマップを作り上げるのか楽しみにしている」と目を細めた。

スクールサポーターから道路の危険箇所などについて学ぶ生徒=長崎市、活水中・高

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