「アーセナルでプレーしたブラジル人」最高の5名と最悪の5名

今週末にようやく再開の日を迎えるイングランド・プレミアリーグ。ミケル・アルテタ監督の下で2年目となるアーセナルが、その最初の試合となるフラム戦を12日に戦う。

今回は『Planet Football』から「アーセナルでプレーしたブラジル人、最高と最悪」を紹介する。

●ベスト5

5位:ガブリエウ・マルティネリ

マルティネリはまだ19歳であるが、アーセナルですでに26試合に出場している。その技術の高さは明らかなものであり、この5位というランキングにふさわしい。

センセーショナルなデビューシーズンを送った彼はチェルシーを相手に素晴らしいソロゴールを決めるなど、公式戦10得点を奪取。ケガで離脱しなければもっと話題を集めただろう。

4位:シウヴィーニョ

1999年にアーセナルへと加入した。実はクラブにとって初めてのブラジル人選手であった。数シーズンの間左サイドバックとして活躍を見せ、2000年にはPFAチームオブザイヤーにも選ばれている。

ただアシュリー・コールの登場によって彼は追い出されてしまい、セルタ・デ・ビーゴへと移籍。その後バルセロナへと加入し、2回のチャンピオンズリーグ制覇を経験している。

3位:エドゥアルド・ダ・シウヴァ

もちろん彼がクロアチア代表選手であることは知っているが、ブラジルで生まれ育ったことは間違いない。このランキングに加えられる存在だろう。

悲しいことに、2008年にバーミンガム戦で脛が真っ二つになる大怪我を負ってしまい、アーセナルでのキャリアはそこでほぼ終わってしまった。しかしそれまでは活躍を見せていた。もしあのままプレーできていれば…。

2位:エドゥ

現在アーセナルでスポーツディレクターを務めているエドゥ。2000年に加入する予定であったが、ニセのパスポートを所有していたことから1年遅れでの契約になった。

待つ甲斐はあった選手だった。最初は苦戦したものの、2年目には落ち着きを見せて無敗優勝に貢献。バレンシアに移籍するまで多くの試合に出場し、中盤の重要な存在となった。

1位:ジウベルト・シウヴァ

もちろん1位はアーセナル史上最高の選手の一人でもあるジウベルト・シウヴァだ。ワールドカップでの見事なパフォーマンスだけで獲得すると失敗することもあるが、彼は大成功だった。

パトリック・ヴィエラの完璧なパートナーとして中盤を固め、後にキャプテンも務めた。それ以来アーセナルには絶対的な守備的MFが現れておらず、彼のような存在を必要としている。

●ワースト5

5位:アンドレ・サントス

2011年にフェネルバフチェからやってきたアンドレ・サントス。2シーズンをアーセナルで過ごしたが、評価を獲得することに苦しんだ。

いくつか重要なゴールがあったものの、その一方でディフェンスのミスからファンを苛立たせ、チームを裏切る形で退団したロビン・ファン・ペルシーとユニフォームを交換して顰蹙を買った。

4位:ダヴィド・ルイス

ウィリアンと同様にチェルシーから獲得されたダヴィド・ルイス。貢献していないわけではないが、時折見せるエラーによってあまりにも謎めいた存在になっている。

今年の夏には新たな契約が結ばれ、FAカップでも輝きを見せた。しかしそれでも味方を地獄に叩き落すようなプレーがあることも事実であり、全面的に評価するのは難しい。

3位:フアン

2001年にサンパウロからアーセナルにやってきた若きブラジル人アタッカー。19歳の才能豊かな選手として期待を受けたものの、2試合にプレーしたあとに重大な膝の怪我を負ってしまった。

その後さらに前十字靭帯を損傷し、ミルウォールへのローン移籍を経て帰国することになった。2006年からは名門フラメンゴでプレーしブラジル代表にも選出されるなど、選手としてはかなりハイレベルなキャリアを送っている。

2位:ウェリントン・シウヴァ

アーセナルでは結局一度もプレーすることがなかった。2010年にFAから「特別な才能」と認められて加入に成功したが、なんと1年後にその決定が覆されるという珍しい事件が発生。

結局そのままローン移籍を繰り返すようになり、2014年にようやく英国の労働許可証を取得するも、結局ボルトンへの貸し出しを経てフルミネンセに放出された。

1位:ペドロ・ボテーリョ

もしかしたらアーセナルのサポーターでも覚えていないかもしれない。2007年にフィゲイレンセから加入したが、労働許可証が取得できなかったために何度もローン移籍を繰り返した。

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5年が経過してもイングランドでプレーすることが認められなかったため、結局そのままアトレティコ・パラナエンセへ移籍。アーセナルでは1度も出場することはなかった。現在はリオ・ブランコというクラブに所属している。

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