長崎税関9件摘発 管内今年上半期

 長崎税関は9日、今年の上半期(1~6月)における不正薬物密輸入などの取り締まり状況を発表した。管内摘発数は前年同期と同じ9件に上り、このうち、たばこなどの無許可輸出入事犯が6件を数えた。
 同税関管内は、壱岐、対馬を除く県内、佐賀と福岡の各一部、熊本と鹿児島の全域。
 同税関によると、覚醒剤や大麻などの不正薬物や銃などの摘発はなかった。同税関は「新型コロナウイルス感染症の水際対策として、航空機旅客やクルーズ船旅客が激減したことが影響した」とみている。
 同税関によると、無許可輸出入事犯のほかに指定薬物などの禁制品輸出入事犯2件などを摘発した。9件はいずれも行政処分に当たる通告処分だった。
 同税関は「国際郵便を利用した密輸入は後を絶たず、引き続き水際での取り締まりを強化していく」としている。

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