マリファナ(大麻)合法の州ではジャンクフードの売上げが上昇?!

海外のコメディー映画やドラマで「マリファナを吸って夜中にファストフードのテイクアウトをする」とか、「ハイになってハンバーガーやドーナツを暴食する」というシーンを見たことはないだろうか? マリファナには気分を高揚させるだけでなく、「食欲をもたらす」効用があるとされているからだが、それを裏付けるような調査結果が発表された。

マリファナ(カナビス)に関する消費者動向や経済効果を調査する「グリーン・マーケット・リポート」と「カナビスにかかわる消費者リサーチ」が2万7,500人を対象にした最新の共同調査によると、マリファナが合法で購入や吸引できる州では、非合法の州よりもファストフード店の売上げが高いことが分かった。

調査は基本人口を5,500万人と平均化し、全米いくつかの都市で行われた。そのうち合法マリファナ販売店(ディスペンサリー)でマリファナを購入した人は440万人つまり人口の8.5%にのぼったことも分かった。その合法マリファナ購買者のうちの 43%が、過去4週間の期間中にマクドナルドでファストフードを食べており、合法マリファナ販売店(ディスペンサリー)を訪れたことのない人たちの統計を上回ったという。

マリファナ購入者が行ったファストフード店の全米総合順位の1位はマクドナルドで、43.4%と断トツ。2位はタコベルで18.3%、3位はウェンディーズの17.8%、4位はバーガーキングの17.6%、5位はサブウェイ8.7%と、2位から4位は僅差だった。州によって多少順位が異なり、たとえば米東海岸にあるワシントンDCでは、KFC(ケンタッキー・フライドチキン)やチックフィレイ(フライドチキン)、西海岸カリフォルニア州サクラメントでは地元カリフォルニア発祥のジャック・イン・ザ・ボックス、カールスJr.などがベスト5入りした。各州でマクドナルドが1位であることには全米における店舗数の多さも影響していると考えられている。

この調査を行った「カナビスにかかわる消費者リサーチ」は、「これにより、マリファナ嗜好者たちの習慣や傾向がわかり、市場リサーチにも大いに役立つはず」と述べている。今後は大手ファストフード企業も、「カナビス・バーガー」や「マリファナ・チキン」、はたまた「夜間限定商品」など、ディスペンサー帰りの消費者にターゲットを絞った商品の開発を視野に入れるかもしれない。

引用元:Cannabis Consumers Prefer McDonald's and Taco Bell over Burger

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