コンパクトサイズのハイトワゴン 初代キューブ
1998年に登場した日産 初代キューブは、コンパクトカーの常識を変えたと言ってもいい歴史的なモデルです。
それまで、コンパクトカーの室内空間は、少し窮屈というのが常識。しかし日産 キューブは、全高を高くすることで、頭上空間に余裕を持たせ、広々とした室内空間を実現しています。初代キューブのベースモデルであるマーチを上回る販売台数を記録し、月販1万台以上を売り上げる大ヒットモデルへと急成長しました。
コンパクトでハイトなワゴンの先駆者
日産 初代キューブが発売された当時、コンパクトなハイトワゴンのライバルが存在していませんでした。つまり、キューブの独壇場となっていたのです。
ちなみに、ライバルであるトヨタ bBのデビューは2000年。広い室内空間と使い勝手の良さが売りのホンダのコンパクトカー「フィット」は2001年に登場しています。このことからも、日産 キューブがコンパクトハイトワゴンの先駆者といえるのです。
日産 初代キューブの中古車相場
■中古車掲載台数7台
■中古車相場:19.8万円~30万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月12日時点のデータ
走りの質にこだわった5ナンバーサイズミニバン 初代セレナ
1991年にデビューした日産 セレナは、商用車 バネットのワゴンタイプである「バネットコーチ」のフルモデルチェンジにより誕生しました。
ワンボックスの代名詞でもあるバネットの名を冠していたことも特徴で、デビュー当時の正式名は「バネットセレナ」。1994年のマイナーチェンジで「日産 セレナ」と改名しました。
良質な走りを身に付けていたことから、トヨタ エスティマとともにミニバン市場を盛り上げました。
こだわりの装備で良い走りを実現
初代セレナは、日産「901運動」の最中に誕生したため、ハンドリングやドライビングを重視した設計がされていました。
リーフスプリングを使ったマルチリンク式サスペンションの採用や、上級グレードに四輪操舵システム「スーパーHICAS」を搭載。さらに、今や当たり前の装備になっているパワースライドドアやパワーウィンドウをいち早く導入していました。また、現行型セレナがFF(前輪駆動)を採用しているのに対し、初代セレナはFR(後輪駆動)をベースにしていたとが特徴です。
日産 初代セレナの中古車相場
■中古車掲載台数:3台
■中古車相場:32万円~34.8万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月12日時点のデータ
月販1万台を超えるヒットモデル!高級ミニバンの元祖 初代エルグランド
日産 初代エルグランドは1997年、広い室内空間とクリーンなインテリア、落ち着きのあるエクステリアを身に纏ってデビューしました。また、レザーシートやコンビレザーシート、オートスライドドア、電子制御サスペンションなど、豪華装備をオプション設定するなど、ミニバンに高級車のエッセンスを加えたことで、ミニバンの新しいジャンルを開拓し大ヒットを記録しました。
他社へ影響を与えたミニバン革命児
質感の高さも持ち合わせたミニバンという、新しい形を世に示した初代エルグランド。多くの人を乗せられる車から、室内空間の居心地を重視する方向へ変えたことにより、高級ミニバンの元祖といわれています。
新しいジャンルを切り開いた初代エルグランドは、トヨタ アルファードや、ホンダ エリシオンを誕生させるきっかけになりました。
日産 初代エルグランドの中古車相場
■中古車掲載台数:34台
■中古車相場:28万円~141.3万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月12日時点のデータ