WEC:プジョー、ル・マン決勝前日の金曜日に2022年参戦計画の詳細を発表か

 2022年のWEC世界耐久選手権・最高峰クラスへの参入を表明しているプジョー・スポールは、ル・マンウイークの金曜日に、その参戦計画の詳細を発表する模様だ。

 プジョーは9月18日金曜日の午後2時(ヨーロッパ時間。日本時間同21時)に、プジョーのブランドダイレクター、ジャン・フィリップ・インパラトによるバーチャル記者会見を行なうが、この場でプジョーは2022年からの参戦確約を表明すると見られる。

 マシンについては、LMDhプラットフォームではなく、ハイパーカー(LMH)規則に基づいたマシンで参戦するとの噂がある。また、このプログラムは、石油大手のトタルとの提携によるものになる可能性が高い

 LMDh車両は、いわゆるワンメイクのハイブリッド・パワートレインを搭載する必要があり、独自のバッテリーやモーターを使用することができない。

 プジョーは週末に迫ったル・マン24時間レースを前に、今週月曜日に新たなロゴとブランドアイデンティティを公開している。

 プジョー・スポールのダイレクター、フランソワ・ウェルズは「チームのノウハウと技術的な習熟をもとにした新たな高性能電気技術の実装により、プジョー・スポールはその歴史の新たな1ページを開く」と語った。

「508 プジョー・スポール・エンジニアードの開発に続き、世界耐久選手権への復帰は、その重要な成果である」

 プジョーは2019年、ジュネーブモーターショーにおいて、プラグインハイブリッドを搭載する「コンセプト508 プジョー・スポール・エンジニアード」を公開しており、今後電動スポーツモデルシリーズを加速していく構えだ。

「情熱と、力強さ、そしてプロ意識をもってプジョー・スポールが取り組む新たなチャプターを、我々のアイデンティティが象徴していくことが重要だ」とウェルズ。

 すでに発表されているとおり、2020年のル・マン24時間レースではグループPSA会長のカルロス・タバレスがスターターを務めることになっている。

2011年までLMP1クラスに参戦していたプジョー908。写真は2011年ル・マン・シリーズ/インターコンチネンタル・ル・マン・カップのシルバーストン1000kmレース。

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