自民党は14日、党大会に代わる両院議員総会を東京都内のホテルで開き、菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)を第26代総裁に選出した。16日召集の臨時国会で、安倍晋三首相の後継となる第99代首相に指名される。
神奈川県内議員の党総裁、首相就任は小泉純一郎氏以来。
菅氏は当選8回。故・小此木彦三郎元通産相の秘書を経て、1987年の横浜市議選に西区選挙区から出馬し、初当選。市議を2期務めた後、96年の衆院選で衆院2区から出馬し、初当選を飾って国政に転身した。以来、小選挙区で連続当選を続け、党幹事長代行、党県連会長、総務相などを歴任。総務相時代にはふるさと納税制度を創設した。自民が政権に復帰した2012年12月に官房長官に就任。昨年の改元では元号「令和」を発表し、「令和おじさん」として知名度が高まった。