松田町の新たな名所にしようと、町内の飲食店主、飯田勝宏さん(75)が昨年、松田山にオープンした「コキアの里」が22日に2年目のシーズンの開園を迎える。現在は丸々とした樹形のコキアが少し赤く色づき始めている。10月中旬には真っ赤になるという。
コキアは和名で「ホウキグサ」と呼ばれる一年草で、秋になると樹形が丸くなり紅葉する。飯田さんはロウバイ、河津桜に続き町に観光客を呼べる名所をつくろうと昨年、遊休農地約17アールを借りて約2千株のコキアを植えた。だが、植える時期が早すぎて枯れたり、丸くならない品種だったりと観賞できるものは500株ぐらいしか残らなかった。
今年は失敗を生かし、丸く紅葉した木から種を取って苗を作り、昨年より2カ月遅い7月ごろに植栽。現在は園内を埋め尽くすほどの約3300株が育っている。飯田さんは「昨年は何も分からない中でのスタートだったが、今年は絶対の自信がある」と深まる秋を楽しみにしている。
22日の開園式は午前11時から。焼きそばやキノコ汁などが振る舞われる。西平畑公園内の町自然館から徒歩5分。運営ボランティアも募集している。問い合わせは、飯田さん電話090(8871)6464。