アストロズ・バーランダーがトミー・ジョン手術へ 復帰は2022年

ポストシーズンで復帰する可能性が取り沙汰されていたジャスティン・バーランダー(アストロズ)は日本時間9月20日、自身のインスタグラムでトミー・ジョン手術を受ける決断をしたことを明らかにした。現在37歳のバーランダーは、今季は開幕戦の1試合のみしか登板しておらず、右前腕痛による故障者リスト入りが続いていた。サイ・ヤング賞2度の実績を誇るベテラン右腕は、複数の医者による診察を受けた結果、今回の決断に至ったという。

バーランダーによると、2020年シーズン中に復帰できると考えていたものの、実戦形式の登板を行うなかで故障が悪化してしまったようだ。「とてもガッカリした。でも、だからといって情熱を失ったわけではない。過去を振り返らず、前向きにリハビリに取り組んでいきたい」とバーランダー。「適切なリハビリを行い、情熱を失わなければ、自分のキャリアを長くすることができると信じている」とすでに次なるステップを見据えている。

復帰を期待していた絶対的エースを欠くのは、地区2位でのポストシーズン進出が濃厚なアストロズにとって大きな痛手となる。ジェームス・クリックGMは「ジャスティン・バーランダーの代わりを務められる選手なんていない。先発2番手が1番手になり、先発3番手が2番手になる。みんなでカバーしていかなくてはならない」と危機感を募らせる。その一方で「若い投手たちの頑張りが楽しみだよ」と若手投手への期待も口にした。

アストロズは昨季途中に獲得したザック・グレインキーをエースとし、ランス・マカラーズJr.、ホゼ・ウルキディ、フランベル・バルデス、クリスチャン・ハビアーと若手の多い先発投手陣でポストシーズンに臨むことになる。バーランダー、ゲリット・コール(現ヤンキース)という絶対的な二本柱を擁していた昨季とは対照的な陣容だ。

また、バーランダーは来季を全休する可能性が極めて高く、2022年が復帰のシーズンとなる。アストロズとの2年6600万ドルの契約は来季限りで終了するため、2022年シーズンをどのチームの一員としてどんな形で迎えるかという点にも注目が集まりそうだ。

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