横浜・根岸住宅跡地再整備 「最有力候補」に市大病院

「文教・住宅・公園」3ゾーン

 横浜市は18日、米軍根岸住宅地区(横浜市中・南・磯子区)の跡地利用に関する基本計画案を、市会基地対策特別委員会で報告した。跡地を「文教」「住宅地等」「森林公園」の三つのゾーンに分け、文教ゾーンを市立大学医学部と市大付属2病院を再整備する「最有力候補地」とした。

 文教ゾーンには他に、市大以外の大学施設の誘致も検討する。

 住宅地等ゾーンは周辺にあるJR根岸駅や市営地下鉄吉野町駅からのアクセスの良さに配慮しながら、「ゆとりある質の高い住宅地」と位置付け、低層が中心の住宅地を整備。森林公園ゾーンは隣接する根岸森林公園を拡張する。

 跡地利用を巡っては、地権者らでつくる「米軍根岸住宅地区返還・まちづくり協議会」が議論を重ね、2017年にまちづくり基本計画案をまとめた。市はこの案を踏まえ、基本計画の策定作業を進めている。

 市は10月30日から11月30日まで、基本計画案と市大病院再整備構想案に対する市民の意見を募集。それを踏まえ、二つの原案を21年2月の市会第1回定例会で説明する。

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