長崎県軟式野球連盟のホームページ（HP）がすごい。情報量、更新頻度、速報性－。どれを取っても充実の内容で、関係者も重宝している。7月26日にはFC2のHPの全国アクセスランキングで、スポーツ部門の“8強入り”も達成した。
2018年4月から、対馬軟式野球連盟の吉野徹理事長（71）が「自己流」で担当している。県軟式野球連盟の支部のうち、約4分の1は離島。HPを作ったことで「距離感がなくなった」と喜ばれている。
最大の特徴は大会別に管理されたデータベース。各大会の結果ページに細かく分類されている。最新の情報が大会本部から届いたら、目立つ位置に日程やトーナメント表を素早く掲載。期間中は各支部の協力を受け、会場から情報を転送してもらっている。結果速報に限らず、決勝の試合展開が分かる文章、入賞チームの集合写真も添える。大会後は1週間ほど置いてから、定期的に新しい大会と入れ替えていく。
特に力を入れているのは、学童と中学の県大会。選手名簿や上位チームの全打席結果も紹介される。集合写真はダウンロード可。あらかじめ関係者に配る大会プログラムの表紙に、QRコードを印字して周知する。「会場に行けなくても記念に残るからうれしい」と好評を得ている。
提供があれば、各支部の大会もアップする。独自に対馬の高校野球史も作成。戦前から現在まで年度別に対馬勢の戦歴をまとめている。高校球児だった自身の写真も、ひっそりと載せている。
ほかにも、県軟式野球史、県軟式野球選手権大会史、公式記録員認定講習会資料などもある。エクセルで自ら作ったスコアブックも「誰でも使えるように」とトップページに置いている。
吉野理事長は「何年たっても記録は色あせない。どこにもないものだと自信を持っている。これからも、いろんな人たちに記録を知らせていきたい」と信念を持って、きょうもパソコンと向き合う。
