遠隔操縦無人機シーガーディアン、米西海岸の試験飛行終了 今月日本で検証も

ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)社は、南カリフォルニア沿岸で行っていた遠隔操縦無人機シーガーディアンを使ったシーレーン上での一連の海上試験飛行を今月11日に終えたと発表した。

GA-ASIは、軍・民間向けに無人航空機の開発・製造を行う企業。今回の試験飛行は、初めて海上で実施した。使用した遠隔操縦無人機・シーガーディアンは、海上調査、地下調査、沿岸監視、海賊対策、捜索救助といった、さまざまな海事任務を行う。翼幅24m、長さ11.7mで、最大高度4万フィート、最大耐久性40時間、最大対気速度210KTAS。

またGA-ASIは7月7日、航空測量業のアジア航測と提携し、9月中旬から海上保安庁向けの検証飛行を開催すると発表している。捜索救助、災害対応、海事法の執行など遠隔操縦航空機システムの広域海事監視能力を検証飛行の目的としている。この検証は約2カ月間行う予定で、海上自衛隊八戸航空基地の支援も検証項目に含まれている。

なお、シーガーディアンの同型機には、スカイガーディアンが存在する。このスカイガーディアンは、NASAと協力して商用利用に向けた安全性と実用性の検証を行っている。GA-ASIは、鉄道、電力線、通信および運河インフラの検査、農業の監視、地形測量、山火事や洪水の監視といったサービスにスカイガーディアンを使用できると紹介している。

(出典:GA-ASI Webサイトより)

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