松浦・福島史跡巡り 住民35人参加

史跡巡りで本川会長(中央)の説明に聞き入る参加者=松浦市福島町

 松浦市福島町の福島文化協会(本川浩二会長)は20日、第2回「郷土歴史研修事業」史跡巡りを開催。住民35人が参加し、町内の市天然記念物や史跡、有形文化財など約15カ所を見て回った。
 福島の歴史と魅力を知り、誇りを持ってもらおうと昨年に続き開いた。観光ボランティアガイドも務めている本川会長が解説。最初に訪れた塩浜免の尊光寺では、江戸時代に日本地図作製のため全国を測量した伊能忠敬(いのうただたか)が同寺に宿泊した史実を紹介した。
 このほか、約1千万~1500万年前の海底に残ったさざ波が化石として地層に残った塩浜漣痕(れんこん)群や浅谷(あさがい)七郎神社、土谷(どや)百人塚などを訪ねて回った。地区で手厚く保護されている文化財もあれば、荒れ放題のところも目立った。
 昨年に続き参加した香川しのぶさん(45)は「佐賀県伊万里市から嫁いで20年になるが、知らないことが多く、勉強になった。島は人と人のつながりが濃く、参加してみて皆、島が大好きなのだと感じた」と話した。

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