さよなら「おふろ荘」 元銭湯の芸術空間、27日閉館でイベント

27日に閉館するアートスペース「おふろ荘」=川崎市高津区

 廃業した銭湯を活用したアートスペース「おふろ荘」(川崎市高津区)が27日、閉館する。当初1年間限定だったが、若手アーティストらの人気を呼び、営業期間を半年延長していた。運営会社は「地域の子どもらが芸術に触れる機会がつくれて、うれしかった」と振り返り、最終日に催しも企画している。

 おふろ荘は、建設・不動産会社「NENGO」(同)が大山街道近くで半世紀以上、営業してきた銭湯「高津湯」を改装し、昨年4月にオープン。創作活動に励む若手アーティストでにぎわい、定期的に開催される展示会やマルシェには毎回100人以上が来場した。

 27日に行われるイベント「さよならおふろ荘」では、外壁のライブペイントや銭湯で使われていた家具やおけを販売する「のみの市」などが開かれる。午後1~6時。問い合わせは同社電話044(829)3324。

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