四角くて個性的だったキューブ
1998年に登場した日産 キューブは、コンパクトなハイトワゴンという新しいジャンルを開拓。全高を高くし、頭上空間に余裕を持たせ、広々とした室内空間にしたことで大ヒットしました。
2002年に2代目となったキューブは、左右非対称デザインと横開きのバックドアが特徴。キューブらしい四角いイメージを強め、踏ん張り感のあるフェンダーなどが話題となり好調なセールスを記録しました。
2008年に3代目へフルモデルし、キューブらしいスクエアなスタイルを受け継ぎながら、ブルドックをモチーフとした愛嬌のあるデザインが取り入れられています。随所にこだわりがみられる3代目キューブでしたが、2020年に生産を終えることとなりました。
実は日本で売れることを期待されていなかった?!
日産 キューブは、3代目から海外での販売を予定していました。スクエアなデザイン、個性的なインテリアなどは、海外の市場でも話題となりましたが、蓋を開けてみると販売台数が思うように伸びず海外市場での販売が終了。
海外での販売不振が影響し、ノートに吸収される形で2019年に生産終了を予告し、2020年にラインナップから姿を消しました。
日産 キューブ(2代目)の中古車相場
■中古車掲載台数:296台
■中古車相場:11.8万円~62万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月25日時点のデータ
唯一の5ナンバーワゴン ウィングロード
日産 ウィングロードは、1996年に登場したコンパクトサイズのステーションワゴン。初代が1996年~1999年、2代目が1999年~2005年、3代目が2005年~2018年、通算3世代22年にわたり、コンパクトステーションワゴンのポジションをキープしていました。
日本の道路でも扱いやすいサイズ、ワゴンならではの使い勝手の良さを持ち合わせているため、ファミリーカーとして使うこともできます。
高さという広さには勝てなかった
シンプルで使い勝手が良かった日産 ウィングロードは、時代の変化により到来した、SUVやミニバンといった室内空間の広さを特徴とする車種に勝つことができず、姿を消すこととなりました。
一方、姉妹車である商用車のADバンは、ウィングロードの生産が終了した今も継続販売されています。
日産 ウィングロード(2代目)の中古車相場
■中古車掲載台数:13台
■中古車相場:19.1万円~68.7万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月25日時点のデータ
いまだに人気のスポーツワゴン ステージア
1996年に登場した上級スポーツワゴンがステージアです。スカイラインとローレルのプラットフォームを使い、当時流行していたスポーツワゴンブームに一石を投じました。スカイラインGT-Rと同じ2.6リッターターボエンジン「RB26DETT」を搭載した「260RS」は、現在でも高い人気を維持しています。
2001年に2代目へフルモデルチェンジ。プラットフォームは、V35スカイラインと同じFR-Lを採用。ベーシックなワゴンに加え、クロスオーバーモデル「AR-X」もラインナップしていました。
質感が高く、走りも良いステージアが消えた理由
ベースとしているプラットフォームやパワートレインは、定評のあるスカイラインの物を流用し、高級セダンに迫るほどの内装を備えていた日産 ステージア。時代の変化、つまり、SUVやミニバンブームの到来により、2007年にひっそりとラインナップから消滅してしまいました。
日産 ステージア(初代)の中古車相場
■中古車掲載台数:20台
■中古車相場:29.8万円~335万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月25日時点のデータ