ホンダが今季ベストタイの予選2番手「全4台が入賞可能。ロングランペースがよく決勝に期待」と田辺TD【F1第10戦】

 2020年F1ロシアGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2番手、アレクサンダー・アルボンは10番手だった。アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは12番手、ピエール・ガスリーは9番手で、ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)搭載車4台中3台がQ3進出を果たした。

 Q2では残り約2分のところでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がクラッシュし赤旗中断となり、クビアトは再開された後にタイムを伸ばせず、トップ10から0.053秒差の1分33秒249で敗退した。

 フェルスタッペンはミディアムタイヤでQ2を突破、Q3では最初の走行で3番手につけ、最後のアタックラップではトウ(スリップストリーム)を利用できたこともあり、1分31秒867でメルセデスの2台に割って入る2番手を確保した。フェルスタッペンとホンダ陣営にとって予選2番手は第2戦シュタイアーマルクGPと並ぶ今季ベストリザルトにあたる。

 アルボンはQ2をソフトタイヤで突破した後、Q3では1分33秒008までタイムを削り、10番手となった。

 ガスリーはQ2の自己ベストタイムをソフトタイヤで記録してQ3に進出、Q3では1分33秒000と、アルボンをわずか0.008差で破り、9番手を獲得した。

2020年F1第10戦ロシアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
 今日のロシアGP予選は、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が2番グリッド・フロントローを獲得しました。彼の今季最高の結果に並び、かつチームにとってこのサーキットでの予選ベストリザルトということで、非常にいい結果だと思います。

 一方、ホンダPU勢3台が予選Q3に進出したものの、非常に混戦の中でスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が9番手、レッドブル・レーシングのアルボン選手が10番手と、こちらは厳しい結果となりました。また、母国GPとなったクビアト選手は、赤旗の影響により難しい戦いになったQ2において、わずか0.05秒差でQ3進出を逃し12番手と、悔しい結果になりました。

 明日のレースでは、フェルスタッペン選手はトップ10の中でメルセデスの1台と共にミディアムタイヤでのスタートとなり、他のマシンもそれぞれ入賞可能なポジションからのスタートとなります。

 両チーム共に金曜のロングランのペースもよかったので、レースに向けて期待を抱いています。いいレースができるよう、明日に向けて更に準備を進めます。

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