県高校女子サッカー選手権 鎮西学院14連覇 海星とともに九州大会へ

【決勝、海星-鎮西学院】後半14分、鎮西学院のFW坂田がドリブル突破から最後はGKを抜き去り4ゴール目=県フットボールセンター

 サッカーの第15回長崎県高校女子選手権は12、26日、島原市の県フットボールセンターなどで行われ、鎮西学院が決勝で海星を10-0で下して、14年連続14度目の優勝を飾った。両校は九州大会(11月7~10日・熊本)に進出。4枠ある全日本高校選手権への出場権を目指す。
 鎮西学院は前半3分、MF松本莉の直接FKで先制。21、22分は左サイドの連係で崩してDF藤吉、FW常友が決めた。後半に入っても攻めの手を緩めず、FW坂田は6、10、12、14分と立て続けに4得点。常友も21分にハットトリックを達成し、30分はFW濱田にゴールが生まれた。
 海星は0-1の前半19分にカウンターからチャンスを得たが、シュートがバーを直撃。流れを引き寄せられなかった。

冬の全国舞台へ 好スタート 大量10ゴール

 鎮西学院が流れるようなパスワークと個人技で大量10ゴールを挙げた。2月の九州新人大会で準優勝した期待のチームが、冬の全国舞台に向けてまずは好スタートを切った。
 主将のMF松本莉が「一人一人が個性を持っていて面白い」と評する通り、主力が持ち味を存分に発揮した。自身は得意の左足で鋭く曲がる先制FK弾を左隅に決め、FW坂田は足元に吸い付くようなドリブル突破から後半だけで4ゴールを奪った。ハットトリックのFW常友は守備意識も高く、ボールを失っても前線で奪い返して攻め続けた。
 コロナ禍でチーム練習ができない期間は、それぞれの足りない部分を見つめ直したという。「体幹を強化した」と話す坂田はこの試合、相手DFを背負いながらボールを呼び込むポストプレーも披露。「プレーの幅が広がった」と成長を実感していた。

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