育毛もテックな時代に?!

米ノースキャロライナ州に拠点を置くPhotonMD社が販売しているテックな育毛医療機器が、密かな話題を呼んでいる。男女問わず、いわゆる若ハゲ(アンドロゲン性脱毛症)やストレス性脱毛などに高い効果があるという。どんな商品なのだろう?

1日たった10分のトリートメントで髪の毛が復活!

薄毛で悩む人は万国共通だが、そんな悩める人たちの救世主になるかもしれないテックな育毛医療機器が、アメリカで密かな人気を呼んでいる。帽子のように頭にかぶるキャップ型のツールを一日たった10分かぶると、それがゆるやかに頭皮に働きかけ、徐々に毛髪の量を増やしてくれるというのだ。

化学薬品から作られたケミカルな育毛剤を使うよりも時間はかかるが、その分、健康な髪の毛が生えるという。強い薬を使えば頭皮に負担をかけ、結果的に育毛効果は一時的に終わる危険性もある中、この製品は光を使った自然治癒療法を用いている。同社が「Modulated Light Therapy(変調ライトセラピー)」と呼ぶ特殊技術は、現在特許を申請中で、頭皮に負担なくゆっくり育毛できるのが魅力。キャップ内部で2波長からなる赤色光を頭皮にあて、微量な一酸化窒素で血管を拡張することで血流を増やし、毛穴を整える仕組みになっている。もちろんアメリカ食品医薬品局(FDA)の正式認可を受けた商品だ。このキャップの使い方を説明した映像はこちら。

これを使って行う育毛トリートメントは、専用アプリで管理する仕組み。自撮りで育毛段階を記録できるようにもなっている。ちなみに治癒療法を受けている間も、キャップを頭から外さなければ動き回っても問題ないという。値段は649ドル(約7万円)。増毛サービスは平均して1本50円前後はするので、それを考えるとこの金額は決して高くはないだろう。

残念ながら現在のところ、この商品はアメリカ国外には発送していないが、ゆくゆくは同社は海外にも販路を伸ばしたいそうだ。髪の悩みを持つ人たちをターゲットにする市場は、いつの時代にもある。「我こそは!」と思う人は、同社の日本パートナーに名乗りを上げてみてもよいかもしれない。

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