「十八銀行」としてラストレース 長崎地区陸上長距離強化記録会

十八銀行のメンバーとラストレースを応援した行員ら=長崎市総合運動公園

 陸上長距離の第1回長崎地区強化記録会は27日、長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場で行われ、一般・高校・中学女子3000メートルは野上恵子(十八銀行)が9分35秒61、一般・高校男子5000メートルは井上大仁(三菱重工)が13分57秒21でトップゴールした。
 三菱重工、十八銀行、メモリードの実業団をはじめ、長崎地区の計16チームから選手が参加。十八銀行は10月に親和銀行と合併するため、この日が「十八銀行」としてのラストレースとなった。
 一般・高校男子5000メートルはクレオファス・カンディエ(三菱重工)がペースメーク。井上が最後までついて13分台で走り切った。一般・高校女子5000メートルは本田純麗(十八銀行)と中尾有梨沙(メモリード)が競り合い、最後は本田が16分32秒97で制した。高校・中学男子3000メートルは川口新太(長与二中)が9分31秒76で1位だった。

「十八銀行」ラストレース 「今後も元気届けたい」
 10月の銀行合併に伴い「十八銀行」として最後のレースとなったこの日。会場に大勢の行員やOGらが駆け付けて、ブルーのユニホームで走る選手たちを見届けた。女子陸上部部長の山口康博人事部長は「呼び掛けはしなかったのに、たくさん応援に来てくれて…」と感謝しきりだった。
 1993年の創部以来、全日本実業団対抗女子駅伝に18回出場。都道府県対抗女子駅伝や国体で長崎県の入賞に貢献してきた。2018年アジア大会では野上がマラソンで銀メダルを獲得。今回、女子3000メートルに臨んだ入行14年目のリーダーは「いい走りで地域に感謝を伝えたい」と貫禄のトップゴールを披露した。
 「十八親和銀行」になって初挑戦する10月開催予定の全日本実業団対抗女子駅伝予選会は、ピンク色を取り入れた新ユニホームでたすきをつなぐ。野上は「今後も皆さんに元気を届ける走りができるように頑張りたい」とチームの思いを代弁した。

【一般・高校・中学女子3000メートル】序盤から独走態勢に入る野上(十八銀行)=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場

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