2013年・北部九州 陸上男子三段跳び 山本(諫早農)大会新V 県内で5競技を実施 【連載】夏跡 県勢のインハイ20年・14

陸上男子三段跳びで大会新Vを飾った山本(諫早農)=大分市、大分銀行ドーム

 長崎、大分、福岡、佐賀の4県で開催された北部九州インターハイ。2003年「長崎ゆめ総体」以来、10年ぶりに長崎県も会場地となり、重量挙げ、競泳、空手など計5競技が行われた。地元国体を翌年に控えた県勢のメダル獲得数は23個。長崎ゆめ総体の30個に次ぐ好成績を残した。
 団体は剣道女子の島原が4年ぶり2度目、登山女子の大村が初の頂点に立った。剣道は男子の島原、登山は男子の長崎北陽台も3位。男女そろってのメダル獲得となった。
 健闘したのは、金メダル9個中7個を占めた個人種目。陸上男子三段跳びの山本凌雅(諫早農)は15メートル79の大会新Vを飾った。山本は続く秋の国体で16メートル10の日本高校記録を樹立した。
 山本をはじめ、陸上男子走り幅跳びの折口力弥(上五島)、ボート女子ダブルスカルの永尾小百合・北村梨花組(長崎明誠)も、各種目で県勢初となる日本一に輝いた。セーリング女子の元津志緒・後可奈組(長崎工)はソロでチーム4年ぶりの金メダルをつかんだ。
 重量挙げ勢の活躍も目覚ましかった。85キロ級の直塚一考(諫早農)はスナッチ、ジャーク、トータルの3冠を達成。直塚を筆頭にメダル8個、学校対抗で諫早農が2位に入るなど地元で躍動した。ほかの長崎開催競技は、空手女子団体の長崎日大が8強と気を吐いた。
 テニス女子で個人シングルス3位の江代純菜がけん引した九州文化学園が団体でチーム初、サッカー女子の鎮西学院が県勢初の8強に入り、新たな歴史を刻んだ。

重量挙げ85キロ級で3冠を達成した直塚(諫早農)。地元の声援に笑顔で応える=諫早市、諫早農高第1体育館

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