レッドブルF1代表、アルボンの苦戦を説明「彼が悩むマシン特性がソチのコースレイアウトによって顕著になった」

 レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1第10戦ロシアGPでアレクサンダー・アルボンが苦しんだ主な理由は、2020年型RB16の一部の特性がソチ・オートドロームにおいて際立ったことであると考えている。マックス・フェルスタッペンは2位を獲得したものの、アルボンは10位にとどまった。

 予選でフェルスタッペンは2番手、アルボンは10番手で、タイム差は1.141秒におよんだ。アルボンはギヤボックス交換ペナルティによる降格で15番グリッドからスタート、ハードタイヤで走った前半に特に苦労し、決勝結果は10位となった。

「アレックスはマシンの一部の特性に対して特に敏感だ。彼はその部分で苦労していた」とホーナーがコメントしたとF1公式サイトは伝えた。

「その特性がショートコーナーとビッグブレーキングゾーンを備えたソチで際立った。彼のために詳細な分析をする必要がある」

「レース後半にはうまく挽回した。それでも厳しい週末だったことは明らかだ。2週間前には表彰台を獲得したが、今回は今年一番といっていいほど苦しいレースになってしまったのが残念だ」

2020年F1第10戦ロシアGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 アルボンは第9戦トスカーナGPで3位を獲得、F1キャリア初の表彰台に上ったばかりだった。

 レッドブルはマシンをアルボンにとって扱いやすいものにするための取り組みを行っているという。

「我々はマシンに関するいくつかの課題について理解しており、それに対処するために懸命に取り組んでいる」とホーナーは言う。

「今後のレースで措置を講じ、それによってマシンのその部分を改善したい」

 2020年第10戦終了時点で、アルボンは64点を獲得しドライバーズランキング5位につけている。フェルスタッペンは倍の128点で、メルセデスふたりに続く3番手に位置している。

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