山口市菜香亭で雪舟関連イベント開催中 風水によるまちづくり考証やスタンプラリーなど 11月15日まで

▲会場の様子

 室町時代の画僧・雪舟の生誕600年を祝うイベントが11月15日(日)まで、山口市菜香亭(山口市天花1、TEL093-934-3312)で開かれている。

 大広間下の間では特別企画展として「風水のまち山口」が開催。雪舟が生きた中世の山口の“まち”が、風水の思想を採り入れて形成されたことを裏付ける資料がパネルで紹介。また、床には大内文化圏を空撮した大型マットが敷かれ、方位、地勢、寺社配置を俯瞰することができる。会場には、料亭「祇園菜香亭」時代から伝わる屏風(10月15日までは佐伯圭山筆「山水図屏風」2曲1双、10月16日から11月15日までは、伝雲谷等益筆「山水人物花鳥図屏風」6曲1双)も合わせて展示されている。

 大広間縁側に置かれた同館オリジナル「四季山水長巻図」は、雪舟が雲谷庵で書かれたといわれる「四季山水長巻図」の模写で、来館者が自由に筆を加えることができる。9月23、24日に同館で第45期囲碁名人戦第3局を行った芝野虎丸名人と井山裕太棋聖が書き入れた直筆サインも見物だ。長巻図のそばには同じ長さの白地の巻紙も追加で用意され、様々な筆跡で絵や文字が長巻をにぎわしている。

▲芝野虎丸名人と井山裕太棋聖のサイン

 時間は午前9時から午後5時まで。参加・観覧料は、大人100円、小・中学生50円(大広間観覧料含む)。11月3日を除く火曜休館。

 さらに、同館と雲谷庵跡(山口市天花1)を巡るスタンプラリー「Mission Impossible!捕獲せよ! 雪舟の消えた牧牛!」は親子でも楽しめる企画。童話調の“ミッション”に従って四つのスタンプを重ね捺しすると、山口県立美術館が所蔵する雪舟の水墨画「牧牛図(牧童)」が完成する。スタンプラリーの途中に訪れる雲谷庵跡には雪舟の「顔出しパネル」が設置されており、記念写真を撮影することができる。同館は、「写真にハッシュタグ『#Happy Birthday雪舟』『#菜香亭』を付けてフェイスブック、ツイッター、インスタグラムに投稿してもらえれば」と呼び掛けている。

© 株式会社サンデー山口