ポストシーズンの最新パワーランキング MLB公式サイトが発表

メジャーリーグ公式サイトは日本時間10月4日、地区シリーズに進出した8球団を対象とした最新のパワーランキングを公開した。1位は1988年以来32年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に向けて、ブリュワーズに2連勝でワイルドカード・シリーズを突破したドジャース。2位にはブルージェイズを2連勝で退けたレイズがランクインし、各リーグの勝率1位球団がパワーランキングの1位と2位を独占する形となった。

レギュラーシーズンを43勝17敗という両リーグ最高の成績で終えたドジャースは、ワイルドカード・シリーズでブリュワーズに危なげなく2連勝。エース左腕のクレイトン・カーショウの好投も光った。ウォーカー・ビューラーとカーショウという二本柱のほか、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイ、フリオ・ウリアスという若き好投手たちも控えており、戦力の充実度は群を抜いている。あとは不安視されることの多いデーブ・ロバーツ監督の采配次第といったところだろうか。

アメリカン・リーグ最高勝率のレイズも、ブルージェイズに2連勝してワイルドカード・シリーズを突破。ブレイク・スネル、タイラー・グラスナウ、チャーリー・モートンという強力な三本柱を擁し、ニック・アンダーソンを中心としたブルペンも強固だ。打線も目立ったスター選手こそいないものの、球界トップクラスの投手陣に十分な援護点を与えるだけの戦力は揃っている。

3位にはヤンキース、4位にはアスレチックスとア・リーグの2球団がランクイン。ヤンキースは打線が非常に強力だが、信頼できる先発投手がゲリット・コールだけという状況。レギュラーシーズンではレイズに2勝8敗と大きく負け越したが、地区シリーズでその雪辱を果たすことはできるだろうか。アスレチックスは両リーグ1位の救援防御率2.72をマークしたブルペンが最大の武器。レギュラーシーズンでアストロズに7勝3敗と勝ち越しており、14年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を目指す。

5位にはブレーブス、6位にはパドレスとナ・リーグの2球団がランクイン。ブレーブスは先発投手陣のコマ不足を懸念されていたが、レッズとのワイルドカード・シリーズは2試合連続で完封勝利をマークし、「ポストシーズン初戦から22イニング連続無失点」の新記録を樹立。打線はもともと強力なため、投手陣の好投が続くようであれば1995年以来25年ぶりの頂点が見えてくる。パドレスはメジャーで最も勢いのあるチームと言っても過言ではない。ワイルドカード・シリーズを欠場したディネルソン・ラメットとマイク・クレビンジャーが地区シリーズから復帰できる見込みとなっているのも追い風となる。

7位のマーリンズは過去2度のポストシーズンでいずれもワイルドカードからワールドシリーズ制覇を成し遂げているだけに、非常に不気味な存在。ワイルドカード・シリーズでは2試合合計でカブスに1得点しか許さず、2連勝で地区シリーズにコマを進めた。そして、8位はアストロズ。計算できる投手が片手で数えられるくらいしかいない状況だが、ツインズとのワイルドカード・シリーズを2連勝で突破。過去3年でリーグ優勝2度とポストシーズンの経験は豊富であり、決して侮れない存在だ。

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