宗教者の性虐待を考える 原因や対策で意見交換 長崎で学習会

 宗教者の性虐待について考える学習会が4日、長崎市内であった。カトリック教会の神父による性被害者の県内の関係者も参加し、被害が起きる原因や対策について意見を交わした。
 宗教者の性虐待を巡っては、6月に長崎市内で開かれた集会で「カトリック神父による性虐待を許さない会」が設立。9月には被害を訴える仙台市の女性が仙台司教区などに損害賠償を求め提訴した。
 関係者は6月の集会について報告、登壇した県内外の被害者3人の訴えを代弁した。また「最も有効な手段は真実の公開。沈黙は有害。(被害者は)全く悪くない」とする仙台の女性のメッセージも紹介した。
 参加者は周囲の無理解によって生じる二次被害や、信仰が絡む被害を解決する難しさなどについて話し合った。参加者の一人は「市民が声を上げ、被害者やその支援者を守らないといけない」と語った。
 市民団体「もうセクハラを許さない女たちの会・ながさき(モッシュ)」が主催。15人が参加した。


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