24本塁打で並ぶ巨人・岡本和真と阪神・大山悠輔 キングへ有利なのは大山!?

巨人・岡本和真(左)と阪神・大山悠輔【写真:荒川祐史、津高良和】

岡本の15.5打席に1本に対し、大山は14.3打席に1本のペース

セ・リーグの本塁打王争いが面白い。5日に甲子園で行われた巨人と阪神の伝統の一戦。阪神の主砲・大山悠輔内野手が巨人先発の桜井から中堅バックスクリーンへ飛び込む特大の24号2ランを放った。これで巨人の岡本和真内野手に並びキングトップタイに立った。

岡本と大山という巨人と阪神の主砲2人によるキング争い。残り30試合を切った段階で2人がともに24本塁打となり、争いは激しさを増す一方となっている。では、果たして、本塁打王争いに“有利”なのは、岡本と大山どちらだろうか?

岡本はここまで88試合に全て4番として出場し、374打席で24本塁打を放っている。一方の大山はここまで岡本よりも1試合少ない87試合の出場。だが、開幕スタメンから外れるなど序盤はベンチスタートの試合が多く、ここまで345打席と、岡本よりも30打席近く少ない。岡本が15.5打席で1本塁打を放つペースに対し、大山は14.3打席に1本とペースは大山の方が上となっている。

また、岡本が6月から月間で5本、8本、5本、6本と本塁打を放ってきているのに対して、大山は6月は0本塁打。7月に今季初本塁打を放ってから8本と量産すると、8月は5本、そして9月は9本塁打と状態を上げてきている。すでに10月も2本目で、9月から続く量産体制はまだ継続している。

大山は得意とする広島、中日との試合が13試合残っている

相手別に見ると、岡本は広島から7本、ヤクルトから6本を放ち得意としている。広島とはあと6試合、ヤクルトとは8試合を残し、半分以上となる14本塁打を放っている本拠地・東京ドームで広島とは3試合、ヤクルトとは5試合の計8試合ある。残りちょうど30試合で14試合が東京ドームだ。

大山も広島から最多の8本塁打を放っており、これに続くのが中日の6本塁打。そして、本拠地・甲子園で最多の10本塁打を放ち、マツダスタジアムで5本、ナゴヤドームで4本と続く。阪神は広島と7試合(マツダ4試合、甲子園3試合)、中日と6試合(ナゴヤドーム3試合、甲子園3試合)を残し、29試合で甲子園での開催が半分以上の15試合ある。甲子園は本塁打の出にくい球場ではあるが、大山にとってはメリットの方が大きいのではないか。

残る試合数自体は岡本が1試合多く、その点では有利だが、シーズン終盤に向けてのペースや相手チーム、そして球場などを見てみると大山が優勢となるか。阪神からのホームラン王となれば、1986年のバース以来34年ぶり。セ・リーグ本塁打王の栄冠に輝くのは岡本か大山か、それとも……。その行方から目が離せない。(Full-Count編集部)

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