SBK:カワサキ・プセッティ、2021年はWSS王者ルーカス・マヒアスを起用

 2019年はトプラク・ラズガットリオグル、今季はチャビ・フォレズを擁しスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているKawasaki Puccetti Racing(カワサキ・プセッティ・レーシング)は10月5日、2021年シーズンにルーカス・マヒアスを起用すると発表した。

 フランス人ライダーのマヒアスは、2013年にロードレース世界選手権Moto2クラスのスポット参戦で世界選手権デビューを果たすと2014年にスーパースポーツ世界選手権(WSS)に初出場した。翌年から本格的にWSSの参戦を開始すると3位表彰台を1度獲得。2016年は世界耐久選手権(EWC)に参戦の場を移して、スーパーストック1000とSBKにも1度ずつ参戦した。

 そして2017年にGRTヤマハからWSSに戻ると、2勝を含む8度の表彰台を獲得してチャンピオンに輝く。2018年は3勝したもののランキング2位に終わり2019年はカワサキ・プセッティ・レーシングに移籍した。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)に出場しているルーカス・マヒアス(Kawasaki Puccetti Racing)

 昨シーズンはカワサキZX-6Rを駆り2勝でランキング4位、今季は13レース中1勝を含む7度の表彰台を獲得してランキング2位につけている。

 そんなマヒアスが、現在所属しているカワサキ・プセッティ・レーシングからステップアップして2021年はカワサキ・ニンジャZX-10RRを駆りSBKに参戦することが発表された。

ルーカス・マヒアス(Kawasaki Puccetti Racing)

「SBKに出場できることをすごく楽しみにしている。それは常に僕の目標で、カワサキとプセッティ・レーシングとともに昇格できることは本当に素晴らしいことだ」とマヒアス。

「過去に2度SBKに出場し、スーパーストックと世界耐久で1000ccのマシンに乗ったことがあるが、ZX-10RRは非常にパワフルで競争力のあるバイクだと知っているからそれに乗るのが待ちきれない。僕のスポーツキャリアにはふたつの目的があった。ひとつはWSSチャンピオンになること、もうひとつはSBKで勝つことだ」

「最初の目標を達成したから、ふたつ目の目標も達成できるようにできる限りのことをしたい。非常に厳しいチャンピオンシップであることはわかっているが、素晴らしいチームと競争力のあるバイクを味方につけることができるだろう。この素晴らしい機会を与えてくれたマニュエル・プセッティとカワサキに感謝したい」

© 株式会社三栄