SASEBOピンクリボン祭り 11日にオンラインセミナー 乳がん検診に関する動画も

「広く情報発信をしたい」と参加を呼び掛ける吉村代表=佐世保市戸尾町、させぼ市民活動交流プラザ

 乳がんの患者と家族の支援に取り組むNPO法人「葵会」(長崎県佐世保市、吉村市代代表)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、恒例の「SASEBOピンクリボン祭り」をオンラインセミナーとして今月開く。がんの専門家による講演をオンラインで配信。乳がん検診に関する動画なども公開する。

 祭りは、乳がんの早期発見、治療を啓発する10月のピンクリボン月間に合わせて毎年開き、6回目。幅広い市民に乳がん検診に関心を持ってもらおうと、スイーツコンテストや風船バレーなどを企画して集客に力を入れてきた。
 今年も感染対策を行った上で開催を検討したが、安全を優先して動画配信に切り替えた。ビデオ会議システム「Zoom」で行うセミナーでは、若尾文彦・国立がん研究センターがん対策情報センター長が、がんの治療に関する情報の見極め方などについて講演。県北地域の患者や看護師などによるパネルディスカッションもある。
 動画投稿サイト「ユーチューブ」に葵会のチャンネルを開設。セミナーの様子は後日視聴できるようにする。市保健所でマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)を受ける手順をまとめた手作りの動画や、祭りに参加予定だった地元バンドの演奏も公開する。
 吉村代表は「『検診は大事だけど私は大丈夫』という意識を変えたくて続けてきた祭り。広く情報発信をする機会にしたい」と話した。
 Zoomでのセミナーは11日午前11時~午後1時。定員は50人程度(先着順)。同会のホームページで申し込みと問い合わせができる。

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