「波のように揺れる穂」 箱根・仙石原でススキ見頃 11月中旬まで

見頃を迎えたススキ=箱根町仙石原

 箱根町仙石原の「仙石原すすき草原」で、一面に広がる白銀色のススキが見頃を迎えている。

 すすき草原は、台ケ岳(標高1045メートル)の裾野に広がる約18ヘクタールで、「かながわの景勝50選」にも選ばれている。町観光課によると、昨年10月の台風19号で約700メートルある遊歩道の一部が削り取られるなどの被害があったが、今年1月末に復旧工事を完了した。

 晴れ間がのぞいた10月6日には、綿毛を付けた無数の花穂が秋風で一斉になびき、日差しを受けて光る様子に、訪れた観光客らは遊歩道を歩きながら、眺めたり、写真を撮ったりして楽しんでいた。夫婦で訪れた横浜市都筑区の女性(37)は「風に揺れる穂が、波のようできれい」と喜んだ。

 町観光協会などによると、穂が満開となるのは10月上旬~20日ごろで、その後は穂や茎、葉が黄金色に染まり、見頃は11月中旬まで続く予想という。

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