【7日の天気】広く晴れるも太平洋側は下り坂 台風14号接近の前に早めの備えを

あす(木)にかけての時系列予報

 台風14号は発達しながら日本の南海上を北上中だが、きょう7日(水)は、まだ全国的に晴れる所が多くなりそうだ。ただ、台風14号の北側にのびる秋雨前線が太平洋側に北上してくるため、関東から西の太平洋側で、今夜は広く雨となる見込み。あす8日(木)は、台風が沖縄の大東島地方に接近し、次第に高波や強風への警戒も必要になってくる。また、あさって9日(金)以降、関東から西の太平洋側で大雨のおそれもあるため、台風への備えは、きょう日中のうちに済ませた方が安心だ。

太平洋側は下り坂 夜は広く雨に

7日(水)昼前[上]と夕方[下]の天気分布予想

 きょうは、北海道は上空の寒気の影響で、お昼頃まで不安定な天気が続くが、その他は広く晴れそうだ。ただ、秋雨前線が太平洋側へ北上してくるため、関東から西の太平洋側では、夕方以降、次第に雨が降り出し、今夜は広く雨になる見込み。伊豆諸島では、今夜から雷を伴った激しい雨の降る所があり、土砂災害などに注意が必要だ。

7日(水)午後6時の雨と風の予想

 あす8日(木)以降、太平洋側を中心に雨が長引く可能性もあるため、きょうの日中は、今週最後の全国的な洗濯日和になる見込み。

台風14号は、あす強い勢力で沖縄・大東島地方へ

7日(水)午前3時の台風14号の位置と予想進路

 台風14号は、あす8日(木)、強い勢力で沖縄の大東島地方に、あさって9日(金)以降、奄美地方から西日本に接近するおそれがあり、南西諸島や西日本の太平洋側では、次第に波が高くなり、風も強まってくる見込みだ。台風の進路予報には大きな幅があるが、進路によってはあさって以降、西日本で大荒れの天気になるおそれがある。

 また、台風の動きが遅く、秋雨前線の影響もあるため、関東から西の太平洋側では、あす以降、週末にかけて雨が長引き、大雨になるおそれもあるため、雨が降り出す前のきょう日中のうちに、風で飛ばされやすいものを屋内に片づける、排水溝を掃除するなど、台風への備えをしておきたい。

全国的に過ごしやすい体感に

7日(水)の全国の天気と予想最高気温

 今朝も、西日本を中心に、この時季としては冷え込んだ所があったが、日中は東海から西で、25℃前後まで気温の上がる所が多く、朝と日中の気温差が大きい状況が続きそうだ。東京は最高気温23℃の予想で、日差しの出る日中は過ごしやすい陽気となりそうだ。あす8日(木)は関東や東海・近畿などで朝からほとんど気温が上がらず、日中も気温が20℃に届かない見込みなので、きょうのうちに少し厚手の服を出しておきたい。

<7日の予想最高気温(前日差)>

札幌 19℃(+1℃) 平年並み

仙台 20℃(-1℃) 平年並み

東京 23℃(-2℃) 平年並み

名古屋 25℃(±0℃) 平年並み

大阪 24℃(-1℃) 平年並み

福岡 26℃(±0℃) 平年並み

那覇 29℃(+1℃) 平年並み

(気象予報士・海老原美代子)

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