きょう23日(水)は、沖縄や本州の日本海側で晴れる所があるが、太平洋側を中心に曇りや雨で、東海から関東、東北太平洋側では雨の降る時間が長くなりそうだ。特に、東海と伊豆諸島では、秋雨前線と日本の南海上を北上する台風の影響で、雷を伴った激しい雨が降る見込み。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要だ。

　また、雨の降る地域では、朝から気温の上がり方が鈍く、昼間も10月並みの気温となる所がある予想で、体調管理にも気を付けたい。

　台風は、あす24日(木)の夜にかけて、関東地方に接近するおそれがあり、連休明けは台風の最新情報を確認しながら過ごすことも必要だ。

台風12号は　あす夜にかけて関東地方に接近のおそれ

　台風12号は日本の南海上を北上中で、今後は次第に東寄りに進路を変え、あすから25日(金)にかけて、関東の南東海上を北上し、26日(土)未明までに東北の東海上で温帯低気圧に変わる見込み。

　最新の予想では、海上を進む可能性が高くなっているが、台風の動きが遅いことと台風の北側にある秋雨前線の活動が活発になる影響で、東海から関東・東北太平洋側で、台風接近前のきょうから雨が強まりそうだ。あすにかけて局地的には激しい雷雨となり、大雨となるおそれもある。また、強風や高波にも注意が必要だ。

　大雨への備えをし、今後も最新の気象情報を確認するようにしてほしい。

前線＋台風　台風接近前のきょうから大雨に警戒

　きょうは、秋雨前線の活動が活発になる見込みで、東北から西日本の太平洋側で雨が降りそうだ。東海から関東、東北太平洋側では雨の降る時間が長く、特に、東海や伊豆諸島では、局地的に雷を伴った激しい雨が降り、あすの朝までに多い所で200ミリの大雨が予想されている。土砂災害や低い土地への浸水、河川の増水・氾濫などに警戒・注意が必要だ。

　また、その他も、太平洋側を中心に曇りや雨の所が多く、北海道では大気の状態が不安定になるため、短時間の強い雨、落雷や突風などに注意したい。

関東は雨具とともに上着も必要に

　連休明けは気温の変化にも注意が必要だ。最高気温は太平洋側を中心にきのうよりも低い所が多く、平年並みか平年を下回る見込み。特に、関東では、きのうよりも5℃以上低くなる予想で、雨具とともに、長袖の羽織るものがあった方が良さそうだ。

＜23日の予想最高気温(前日差)＞

札幌　　21℃(-2℃)　平年並み

仙台　　22℃(-1℃)　平年並み

東京　　21℃(-7℃)　10月中旬並み

名古屋　25℃(-3℃)　10月上旬並み

大阪　　27℃(-2℃)　平年並み

福岡　　27℃(±0℃)　平年並み

那覇　　30℃(±0℃)　平年並み

（気象予報士・海老原美代子）