長崎クラフトが自己破産申請へ コロナ関連で県内3件目

 帝国データバンク長崎支店は9日、卸小売業の長崎クラフト(長崎市三和町)が自己破産申請の準備に入ったことを明らかにした。新型コロナウイルス関連で破産申請の準備に入ったのは県内3件目。負債は5千万円の見込み。
 同支店によると、同社は1974年創業、89年に法人改組。九州一円のホテルやレストラン、土産物店にガラス器、陶磁器などの食器類の卸や小売りをしていた。2013年12月期の年売上高は約2億2千万円に達したが、同業他社との競合などにより19年12月期は約1億円まで低下。新型コロナ禍で取引先の休業や、観光客の激減などが追い打ちとなり、事業継続を断念した。

 


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